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第1551話*

 恨めしくジットリと兄を見たら、兄は開き直ったようにこう主張してきた。 「あれはあえてそうしてたの! 本当はすぐさまハグしてチューしてあげたかったんだよ! でもそれやっちゃったら、お前はこれ以上頑張らないかもしれないと思って。心を鬼にして我慢してたの! お兄ちゃんなりの愛ゆえだったんです!」 「あんっ……!」  下からゴリッと弱いところを突き上げられ、アクセルは背中を反らして喘いだ。  快感に震えていると、そのまま容赦なく身体を揺さぶられ、腹の底を突かれてしまう。 「ま、結果的にお前は期待に応えてランクを上げてくれたからね。一度ラグナロクが起きて全部リセットされちゃったけど、またこうして抱き合えて嬉しいよ。生前は年齢が離れすぎてて、キスすらできなかったもんね。だから、私と同じ年齢でこっちに来てくれて本当によかった」 「あっ、あっ! あぅ、んっ!」 「愛してるよ、アクセル。これからもずっと一緒に、切磋琢磨して生きて行こうね」 「は、はい……あっ! あ、そこ……だめぇ……っ!」  敏感なところに刺激を加えられ、またがくがく身体が痙攣する。  直腸をノックされて頭がぼーっとし、飲み込み切れない唾液が唇からこぼれ出た。無意識に最奥が疼き、もっと兄を欲しがって中がきゅうきゅう締まってしまう。  兄が悦に入った溜息をつき、こちらの乳首にも吸い付いてきた。 「ああ……すごいな。お前、本当にエロい身体してる……。こんなの、絶対他の男が放っておかないって。やっぱり生前に声かけてきた男、いるんじゃないの?」 「は、話がループしてるってぇ……」 「だって気になっちゃうんだもん。もっと若い頃のお前だったらどんな感触だったのかなぁ……とか、十五歳のお前を抱いたらどんな反応してくれたかなぁ……とか」 「も、もう……兄上の変態ぃ……!」  涙目で兄を押し返そうとしたら、再び床に倒されて体重をかけて押さえ込まれる。  そして一番奥深くにずぶりと楔を突き立てられた。

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