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第1553話*
「ああ、出る……!」
「っ――……っ!」
最後は声も出せずに昇り詰めた。びくびくと身体が跳ねたのと同時に、兄も腹の中に欲望を注ぎ込んでくる。
先程掻き出して洗ったばかりなのに、またたっぷりと熱を出されて下腹部が少し重くなった。
「っ……あ……ん……」
イってしばらくはまともな反応ができず、頭も真っ白になったままぐったりと床に沈み込んだ。なんだか、半分意識が飛んでいた気もする。
「はあ……本当にいい……。お前の中、最高……」
そう言って、兄が名残惜しそうに己を引き抜いた。抜かれた瞬間、出された白濁がとろりと後孔から溢れてきた。
もう後ろを締める力もなく、開かされた脚を閉じる元気もなくて、しどけない姿を兄に晒し続ける。
「おや、起き上がる力なくなっちゃった? じゃあお兄ちゃんがまた丁寧に洗ってあげようか」
「っ……!? い……いい……! 自分でやる、から……」
気力を掻き集め、何とか脚を閉じて半身を起こす。
だるい身体に鞭打って、もう一度髪と身体を洗おうとバスチェアに座り込む。座った瞬間、ズシーンと身体の重みを感じ、自分が如何に体力を消耗してしまったかと思い知った。
兄を受け入れるのもさながら、イきまくるのも身体には負担がかかるのだ。
――棺から復活したばかりなのに……こんなんじゃ、今日は何もできそうにないな……。
というか、何でこんな流れになったんだっけ。
ああ、そうだ……兄の浮気を疑ったから、それに兄が怒ってこちらをお仕置きしてきたんだっけ。キッチンに大量のカレーが作り置きされてたから、勘違いしてしまったんだ。
あのカレー、どうやって処理しよう……。正直、もう料理もしたくないんだが……あのまま放置するわけにもいかないしなぁ……。
はぁ……と深い溜息をついてシャンプーを手に取り、髪を洗っていたら、
「……!」
後ろから兄がわしゃわしゃと髪を洗ってくれた。絶妙な力加減で地肌をマッサージされ、気持ちよさにまた力が抜けてしまう。
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