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第1621話*
「ああ、わかったよ……」
「よしよし、いい子だ。それじゃ、死合いのご褒美あげようか」
「……へ?」
唐突にズボンのベルトを外され、服の裾から手を入れられる。
当たり前のように胸元も肌蹴られ、アクセルは慌てて兄を押し返した。
「ちょっ……! い、今やるのか!? ここで!?」
「うん、そうだよ。何か問題あるの?」
「ないけど……今そういう流れだった!? ちょっと唐突すぎるんじゃないか!?」
「そんなことないって。死合いに勝ったらご褒美あげるって、前から言ってるじゃない」
「でも、あの……んっ……!」
唇を塞がれてしまい、反論できなくなった。
首を振ったもののガシッと両手で頭を押さえつけられ、やや強引に深く口付けられる。
「んんっ、ん……うぅ、ふ……ッ」
いよいよ苦しくなって何とか兄を押し返したら、ようやく兄は唇を離してくれた。
肩で大きく息をしていると、真上から顔を覗き込まれてこんなことを聞かれる。
「それともお前、私に抱かれるのは嫌なの? たまには逆でやってみる?」
「は……? 逆って……」
「お前が抱く側になるかってこと。いつも下ばかりで飽きちゃったかなと思ってね。ちなみに、私はどっちでもいいよ」
「っ!?」
何故そういう発想になるのだろうか。申し訳ないが、こういう時の兄の思考回路はアクセルには理解できない。
「け、結構です……! 兄上が下だなんて、俺どうしていいかわからないし……」
「あ、そう? ならこのままでいいよね? どうせ明日は非番だし、腰が砕けるまでたっぷり可愛がってあげる」
「腰が砕けるのは困る……あっ! あっ!」
ピン、と小さな乳首を弾かれ、びくんと身体が跳ねた。
軽く胸元を刺激されただけなのにあっという間に官能が高まり、すぐに股間に熱が溜まって前がキツくなってしまう。
「ふふ、何だかんだ言ってお前もやる気満々だね。身体は素直だな」
「こ、これは……兄上が変な風に触るから……」
「おや、私のせいにするの? まあ半分当たってるけど。じゃあもっと変な風に触っちゃおうかな」
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