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第1623話*

「あっ、く……ぅんンン――ッ!」  挿入時の衝撃に耐えきれず、がくんと全身を跳ねさせる。  一気に最奥まで貫かれたせいで頭が後ろに反れ、爪先までピンと引き攣り、目の前で火花が散って全身ぶるぶる震えた。  しばらく痙攣したまま動けないでいると、兄がさも嬉しそうな笑みを向けてきた。 「ふふ、また挿れただけでイっちゃった。かなり派手にイってくれて嬉しいよ。何だかんだ、お前も溜まってたんだね」 「ふ……ふ……うぅ、ん……」 「ホントに可愛い……。こんな可愛い子、絶対誰にも渡せないよ。この先どんな男がお前に近づいてきても、私はずっとお前のこと離さないから」 「あっ、あっ、あぁっ、あん!」  イったばかりなのに、兄は容赦なく腰を動かしてくる。  引き締まった臀部に何度も腰をぶつけられ、身体を倒され髪まで掴まれて、いつもと違った激しさに身悶えする。 「ひぐッ! あっ、あっ! 兄上待って、激しぃ……っ!」 「ああ……いいね。激しくしても中は完璧に馴染んでる。熱くとろけて、うねうね蠢いて、私をきゅうきゅう締め付けてくるよ」 「ふんんン……ッ! あっ、そこ……だめ、あぅン!」 「こんなに気持ちよかったら、私も我慢できなくなっちゃう……」 「あっ、あっ! ああぁ……っ!」  いきなり、どぷ……と腹の奥で熱が弾け、それでまたぞわわっと痺れが走った。  臍の下辺りにたっぷり熱を注ぎ込まれ、形容しがたい満足感と幸福が一緒に襲ってくる。  ああ、また兄の大事な遺伝子を与えてもらえたんだな……と、ほとんど反射的に嬉しさが込み上げてくる。 「……うッ!」  だがそんな幸福も束の間、中に食い込んでいる兄がぐうっと硬さを取り戻した。  再び凄まじい圧迫感に襲われ、下腹部も強く張り、息をするのも苦しくなってくる。 「ひ、う……! あ、兄上、ちょっ……くるし……!」 「うん、知ってる。でもなんだか今日は、いっぱい中に出したい気分なんだ。少なくともあと三回は我慢してもらわないと」 「っ!? そ、な……ムリ……あっ!」

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