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第1629話*
「うう、う……そ、な……恥ずかしいものは、恥ずかしい……ぐすっ……」
「ふふ、そっか……。でも、そういうシャイなところも可愛いよ。真面目なお前も、敏感に反応してくれるお前も、恥ずかしくて泣いちゃうお前も、全部可愛い。可愛くて可愛くてしょうがない」
「……兄上……」
「愛してるよ、私のアクセル」
軽く唇にキスを落とされ、頬や額にもキスされているうちに、またふわあっと頭の中で「幸せ」が広がり、恥ずかしかった気持ちがだんだん薄れてくる。
――俺もどうかしてるよな……。
どんな目に遭わされようと、自分を一番に愛してくれる兄のやることだから、まあいいか……などと思ってしまう。ここまで辱められたら普通はもう少し怒っていいんだろうけど、最後にキスされながら「愛してる」なんて言われてしまうと、やられたことなんてどうでもよくなってしまう。
恥ずかしかったけど、それ以上に気持ちよかったしな……。
「さて、それじゃあ身体を洗いに行こうか」
「え……あっ」
裸の身体をひょいと横に抱え上げられ、新たな不安にぞくっとする。
尻の奥からは未だに白濁が溢れていて、抱えられた瞬間臀部を伝ってぽたぽた床に滴り落ちてしまう。
「あ、あの、ちょっと待ってくれ……! 洗うのは一人でできるから……」
そう言ったのだが、兄はきょとんとした顔でわざとらしくこう言った。
「本当に一人でできるの? 両手使えないのに?」
「そ、それは解いてくれればいいだけのことだろ!? もう終わったんだから早く……」
「うーん……でもお前、両手を自由にするとすぐ暴れちゃうからね。押さえつけながら洗うのも手間になるし、綺麗になるまでそのままでいたら?」
「っ!? な、何でそうなるんだよ……!」
一人で洗えると言っているのに、何故兄が掃除する前提になっているのか。話が噛み合ってないし、根本的な認識がズレている。
そもそも兄が身体を洗うということは一緒に風呂場に行くということで、風呂場に行くということはこのまま第二ラウンドに突入する可能性が……。
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