「あ、あの、兄上……」 　肩を揺らしながら兄を見上げたら、兄はにこりと微笑んでこちらを見下ろしてきた。目元がうっすら赤らみ、いつもより欲望があからさまになっている。 「ふふ……久しぶりのお前、楽しみだな。今日は時間をかけて、たっぷり可愛がってあげるからね」 「っ……」 「じゃ、力抜いてて」 「えっ！？　ちょ、ちょっと待って、少し慣らしてからに……うッ！」 　止める間もなくメリッ……と太い先端が秘蕾にめり込み、そのままずぶずぶ最奥まで押し込まれていく。 「ああッ！」 　ずん、と腹の底を突き上げられ、衝撃で身体が仰け反った。臍の下まで欲望が入り込み、身体の内側からビリビリ痺れる。 　目の前がチカチカし、がくがく震えながら浅い呼吸を繰り返した。 「は、あ……あふ、う……」 「はあぁ……ホントにお前の中、最高に気持ちいい……。熱くて柔らかくて、襞がきゅうきゅううねってて……。キツい締め付けも最高だよ……。挿ってるだけで全部持っていかれそうだ……」 「は、う……兄上、待って……今、くるし……んっ！」 「苦しいの？　でもお前、私のことはいくらでも受け入れられるでしょ？　これまで何度も私を咥えてきたんだもの、後ろも私の形を覚えてるよ」 「うっ……！」 　パチン、と軽く尻を叩かれ、より一層苦しさが増した。 　確かに兄の欲望なら、慣らさなくてもすんなり奥まで挿るが、それでも内部が圧迫されることは変わりない。 　肉襞がギチギチに引き伸ばされ、下肢が重くなり、肌が痺れてぞくぞくした感覚が全身に広がっていく。 　――というか、俺も久しぶりだからいつもより感じ方が……。 　より敏感になっているというか、身体が重苦しい気がする。 　普段はここまで苦しくならないのだが、何故か今日は呼吸がしづらく、全身が痺れて動けなかった。手錠をされていなくても、暴れることは不可能だったと思う。 　ぜぇぜぇと肩で呼吸していると、 「……あっ！？」 　兄にガシッと腰を掴まれ、バツン、と強く最奥を突き上げられた。