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第1676話*

「あ……」  力の入らない身体を、再びひっくり返され仰向けに寝かされる。そして両脚を抱えられ、膝を割られて改めて股間に欲望を擦りつけられた。 「う、……っ、ふ……」  肉幹で軽く擦られているだけなのに、肩がぴくんと反応してしまう。どろどろに溶かされた秘蕾はまだ快感が足りないのか、「もっとちょうだい」と言わんばかりにひくひく収縮して兄に吸い付いていた。  このまま挿入されたら、また最奥を突かれた瞬間イってしまいそうだ。 「はは……やっぱりイく直前のお前はいい顔してるなぁ……」  しみじみと兄がこちらを眺めてくる。 「イった瞬間の顔もいいけど、直前で焦らされているお前もすっごくエロいんだよね。鏡があったら見せてあげたい……。というか、次は鏡のプレイやってみようって思ってたのに、また忘れちゃったよ。あらかじめ寝室に姿見置いておかないとダメだな」  とんでもないことを言っているが、正直アクセルはそれどころではなかった。兄の妄言なんて気にしていられないくらい、全身が昂っている。  ぞくぞくしたものがひっきりなしに襲ってきて、早く兄が欲しいあまり無意識に腰を揺らしてしまっていた。 「あ、あの……兄上……」 「ふふ、欲しいんだよね? わかってるよ。今日は死合い頑張ったご褒美だから、焦らさずに挿れてあげる」 「あっ、は……うぅんんん……ッ!」  ずぷ、と陰茎を挿し込まれ、一気に最奥まで貫かれる。  待望の刺激を与えられ、貫かれたと同時に頭と背中が綺麗に反り返った。全身の細胞が歓喜し、内襞が兄に纏わりついてきゅうきゅう締め付けている。 「はー……はー……ああ、あ……」 「ああ……キツい。この締め付け、本当にたまらない……。また出ちゃいそう……」 「っ……え!? ちょ、待っ……んんッ!」  挿入して数秒しか経っていないのに、ドクンと兄が脈打って腹の奥に熱いものを出されてしまう。  こんなにすぐ出されるとは思っておらず、不意打ちのような中出しにアクセルはびくんと腰を跳ねさせた。一回目とほぼ同等の量を注がれたせいか、一気に下腹部が苦しくなってくる。

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