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第1740話*

「もう……こういう時は学習力皆無だねぇ。そうやって逃げたりしたら、もっと恥ずかしいことになっちゃうのに」 「え? ……あ、んっ!」  肩を掴まれ、強引に振り向かされ、唇を塞がれてしまう。  濃厚なキスで力が抜けたところで両腕を取られ、濡れたタオルで縛られてしまった。  そして湯を出すノズル付近に両腕を括り付けられ、あれよあれよと仰向けに拘束されてしまう。 「ああ、そんな……。兄上、これやだぁ……」 「だから言ったじゃない。逃げてるとそういう目に遭っちゃうよって」 「でも……こんな、ひどい……」 「とか言ってるけど、お前絶対わざとやってるでしょ。逃げたら縛られるって経験してるはずなのに、何度も同じこと繰り返すんだもの。お前、実は縛られるの好きなんじゃない?」 「そっ……!」  かあぁっと顔が熱くなり、咄嗟に言葉が出なくなる。  ほとんど認めているようなものだったが、さすがに口に出して「そうです」とは言えなかった。  視線を落として口を結んでいると、兄がにこりと微笑んできた。 「まあ、黙っててもすぐにわかっちゃうけどね。好きかどうかなんて、身体に聞けば一目瞭然だ」 「え……? あ、ちょっ……!」  いきなり閉じていた膝をがばっと割り開かれ、ぎょっと目を丸くする。  薄い陰毛が生えた股間を剥き出しにされ、いつも兄を咥え込んでいる後孔も全部曝け出す羽目になった。その上、ベッドで出されたものが入口からとろとろ溢れてきて、尻を伝って浴室の床に溜まってしまう。  あまりの恥ずかしさに憤死しそうになり、アクセルは泣きながら首を振った。 「ああ、いやだ……! 兄上、見ないでぇ……!」 「見てない、見てない。お前が私のものを漏らしているところなんて見てないよ」 「み、見てるじゃないか……!」 「ふふ、まあいいじゃない。その恥ずかしさも、すぐに快感になるよ……きっと」 「っ……!」  濡れている秘蕾に、再び先端を押し当てられる。  びくっと身体を強張らせたが、アクセルの意志に反してそこは大喜びで口を開け、一番太い亀頭を美味しそうにしゃぶり始めた。

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