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第1742話*

 胸の突起にシャワーが当たる度にびくびく身体が跳ね、スポンジで脇下を擦られて激しく腰をよじる。 「ひぃ、いッ! だめ……兄上、やめてぇ……ッ!」 「あれ、そんなに感じちゃう? 優しく洗ってるつもりなんだけど……。お前、どんだけ敏感になってるの」 「だっ、て……んッ! ああ、いや……またイっちゃ……あんっ!」  悲鳴と共に、がくんと顎が跳ね上がる。縛られた両腕もガタンと音を立て、無意識に後ろもきゅうっと締めてしまった。 「……あ」 「ぅあ……ッ!」  不意打ちのように腹の中に出され、一気に下腹部が重くなった。  ただでさえ苦しかった腹が目に見えてぽっこり張り詰め、今にも破裂しそうな感覚に襲われる。 「う、く……い……ッ」 「ごめんね。お前があまりに締め付けるから我慢できずに出しちゃった」 「はぅ……」  ごぽ、と変な音がして後孔の隙間から白濁が漏れてくる。腹圧も凄まじく、肉の楔で塞がれていなかったら勢いよく漏らしてしまっていただろう。  ――う……苦し……。今日の兄上、量が多すぎる……!  一回目ですら腹が張る感覚があったのだ、二回連続で出されたら苦しいに決まっている。もともとアクセルは少食なので、そんなにたくさんは腹の中に入らないのだ。  パンパンに張りつめた下腹部がぐるぐる蠢き、妙な腹痛まで感じてしまう。 「う、うぅ……ふ……」  痛いのに気持ちいいというちぐはぐな感覚の間で、アクセルは悶え苦しんだ。  辛そうに眉を寄せているこちらを、兄が愉快そうに観察しているのもまた妙な気分になった。  嫌なのに兄に支配される快感もあるから、自分自身未だにどう反応していいかわからない。 「苦しそうだね。あんまり大丈夫じゃなさそう」 「う……あ」 「そしたら出していいよ。どうせここは風呂場だし、後で中も綺麗にするつもりだったからね。一度出しちゃった方がお前も楽になるだろう?」 「え……あっ!」  わざとらしく、兄がゆっくり腰を引いていく。  その動きですら排泄時の快感に思えてしまい、「だめ」という言葉すら出すのを忘れた。

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