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第1776話*
その夜、アクセルは当たり前に寝る準備をしてベッドに入った。なんだか、こうしてベッドに横になるのが随分久しぶりに思えた。
「ねえアクセル」
唐突に、兄がこちらのベッドによじ登って来る。
何となく予想できたものの、期待していたのがバレたら恥ずかしいので、しれっと目を逸らした。
「な、何でしょうか……?」
「いやね、せっかく透ノ国に行ってパワーアップしたんだから、実際に身体がどう変化してるか気にならない? 私はすごく気になるなぁ」
「え、と……それは……」
「鍛錬では絶好調だったんでしょ? それならこっち方面も絶好調だったりしないかな?」
「あっ……」
あっさりと掛け布団を剝ぎ取られ、就寝着の裾から手を入れられてしまう。
胸元を撫でられ、指先でピン、と乳首を弾かれ、ぞくっと背筋が痺れた。
元々敏感な身体は兄に触れられたことであっという間に覚醒し、乳首は尖り、男のシンボルは熱を持って硬くなってしまう。
「あっ、あ……兄上、もう……」
「うん、いい反応。この辺は以前と変わっていなさそうだ」
「は……うっ! ああ、あ、そこは……!」
早くも勃起していた陰茎を握り込まれ、ゆっくりと上下に扱かれてしまう。
それだけで勝手に身体がびくびく痙攣し、刺激から逃げるように腰が揺れてしまった。
「だ、だめ……兄上、そんな……あっ!」
「っ……!」
亀頭をグリッと撫でられた途端、がくんと全身が跳ねて反射的に腕も宙を泳いでしまう。
そうやって無意識に振り回した腕がたまたま兄の頬に当たり、アクセルはハッと我に返った。無意識だったから力加減をしていなくて、結構痛かったのではないかと思う。
案の定、兄は苦い顔をしながら自分の頬を撫でていた。
「もう、殴らないでよ……」
「ご、ごめん兄上……! 大丈夫か……? 殴るつもりはなかったんだ、すまない……」
「うん、本当に絶好調みたいだね。ある意味安心した」
にこりと微笑み、兄は近くにあったハンドタオルを手に取った。それをこちらに見せつけ、こんなことを言ってくる。
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