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第1777話*

「じゃあ、暴れても大丈夫なように一度縛っておこうか」 「えっ!? いや、あの……それは……」 「殴られてわかったけど、やっぱりお前に暴れられると大変なんだよね。お前、気持ちよくなると無意識に手を振り回しちゃうから、一旦拘束しておいた方がいいと思うんだ」 「う……でも、俺……縛られるのは……」 「嫌いじゃないでしょ? お兄ちゃんに虐められている感じがして、余計に興奮するんだよね?」 「なっ……! そ、なこと……」  否定しようとしたのに、みるみる顔が赤くなっていく。これでは「そうです」と肯定しているようなものだ。  兄は嬉しそうに笑い、嬉々として続けた。 「私は安全にお前を抱ける、お前は興奮する、一石二鳥じゃない? というわけだから、ちょっと大人しくしててね」 「あ、ちょ……! 兄上、待って……!」  アクセルの制止も聞かず、兄はこちらの身体を俯け、両腕を背中で縛り上げてしまう。ハンドタオルだったので痛みはほぼなかったが、両手が不自由になった途端じわじわ不安が込み上げてきた。いくら兄が相手でも、身体を拘束されるのは本能的な恐怖を覚えてしまう。  まあそれも、快感を与えられるにつれて掻き消されてしまうのだろうけど……。 「あっ……!」  再び身体を仰向けに転がされ、寝間着のボタンをプチプチと外され、ついでに下半身の寝間着も剥ぎ取られてしまう。  ほとんど全裸にされて緊張に震えていると、兄が微笑みながら股間に顔を近づけてきた。 「えっ……!? ちょ、兄上……それはだめ……ああっ!」  案の定、男根を口に含まれ、ねっとりと舐めしゃぶられた挙句、手で根本の部分も刺激されてしまう。ついでとばかりに睾丸も揉まれ、敏感な鈴口も舌先で刺激されては、敏感なアクセルはひとたまりもなかった。 「ひぃ、い……! ああ、いやぁ……兄上ぇ……!」 「嫌なの? 気持ちよさそうな反応してるのに」 「う……そ、れは……んんッ……! こんな、恥ずかしい……!」

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