「お前は相変わらずシャイだね。そうやって恥ずかしがってくれるところ、すごく可愛いよ」 「は、あ……、……はうッ！」 　荒い呼吸を繰り返していたら、突然後ろの孔につぷん、と指を挿し入れられ、びくんと腰が大きく跳ねた。 　視線を下肢に向けると、案の定兄が前を愛撫しながら後ろも弄り回している。 「ちょ、兄上……何して……！」 「何って……ここが物欲しそうにひくひくしてるから、ちょっと可愛がってあげただけ」 「可愛がるって……あっ！　あっ、あっ！　そこ、だめぇ……！」 「うん、知ってる。お前は前立腺の裏側が感じやすいんだよね。少し刺激しただけで、中も前もぴくぴくするもの」 「んんッ……！　だ、から……そんな、ねちっこいの、はぁぁ……っ！」 　一際強く前を吸われ、危うく兄の口に出してしまいそうになる。 　ギリギリのところで歯を食いしばって耐えたが、これ以上続けられたら本当に口の中で粗相をしてしまいそうだ。後ろで両腕を縛られているので、自ら根元を握り締めることもできない。 　――兄上の口に、なんて……！ 　それだけは絶対にお断りだ。兄の綺麗な顔を白濁で汚すのも嫌だし、直接飲み下されるのも御免である。 　そんなことされるくらいなら、失神するまでイかされまくった方がマシだ。 「はう、う……兄上、もうそれ……やめてぇ……」 「ありゃ。本当にやめていいの？　お前、これ好きじゃないの？」 「そ、じゃなくて……それ、だったら……」 　兄上のものを挿れて欲しい……。 　さすがに口には出せなかったので、アクセルは涙を浮かべて兄を見つめた。 　腰を揺らし、膝を立てて自ら脚を開き、一生懸命兄を誘ってみせる。 　すると兄は満足げに口角を上げ、身体を起こしてこちらを見下ろしてきた。 「ああ、そういうこと？　もう私が欲しくなっちゃったのか。ホント、可愛いなぁ……」 「あっ……」 　改めて兄に膝を割られ、後孔に熱いものを擦りつけられる。ざらりとした肉幹の感触に鳥肌が立ち、入口が勝手にばくばく痙攣し始めた。