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第1780話*
「変じゃないよ。お前は出さなくてもちゃんとイけるもの。それに、限界になったらちゃんと外してあげるし、心配しなくて大丈夫」
どこが大丈夫なんだ……とツッコむ間もなく、ズズズッ……と腰を進められて最奥をガツンと突き上げられた。
「ああああっ!」
欲しい刺激が腹の底に当たり、悲鳴のような嬌声が迸る。
一際大きく身体が跳ね、頭が反り返って上半身が仰け反った。目の前がチカチカ点滅し、意識も霞んで舌も痺れてしまう。
「う、う……」
「はは、やっぱり派手にイっちゃった。……ね? 心配しなくても、お前は後ろだけでイけるんだよ。縛られたままでも、気持ちよくなれるんだ。わかったでしょ?」
「は、う……あ……」
そういう問題じゃないんだが……と反論したかったが、上手く言葉が出てこなかった。
派手にイかされて頭がくらくらしているところに、兄が改めて脚を抱え直してくる。
「……でも、なんか安心した。透ノ国でパワーアップしたのはいいけど、身体の相性が変わってたらどうしようって少し心配してたんだ。鍛錬する上で絶好調なのはいいことだけど、こっちの方はどうなってるかわからなかったからさ」
「っ……」
「でもよかった……お前は何も変わってない。心も身体も、私と仲良しのままだ。本当によよかった……」
「兄上……」
「じゃ、ちょっと動くね」
「っ……あぁん!」
小刻みに兄が奥を突いてくる。
直腸の曲がり角を何度も軽くノックされ、痺れるような快感が全身を満たした。
「ひぃ、んッ! ああ、だめ……兄上、激しいぃ……!」
「そうかい? いつもより緩くしてるつもりなんだけど。そんなに感じちゃう?」
「か、感じ……あぁっ! あっ、いや……またイっちゃう……!」
がくがく身体が痙攣し、頭の中が真っ白になる。爪の先まで快感に痺れ、足先がピン、と引き攣った。
――だ、だめだ……! なんか、いつもより感じちゃう……!
普段の激しさに比べれば、そこまで強くない刺激のはずだ。
なのにここまで感じてしまうのは、透ノ国でパワーアップしてきた証拠だろうか。感度までパワーアップして、ちょっとの刺激でも感じるようになってしまったんだろうか。
いいのか悪いのか……。
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