「んぅッ……！　ん、ふ……うぅ、ん……っ」 　ゆっくりと腰を回され、ぞくぞくしたものが背中を這い上がってくる。 　縛られた両腕を背中に敷いているのでほとんど動けなかったが、繊細な肉襞を擦られる度に全身がびくんと痙攣し、無意識に兄を締め上げてしまった。 「はぁぁ……今日のお前、中の方もすごいよ……。挿入した瞬間から、食い千切られそうなくらいキツく締まる……。吸盤みたいな襞が常に纏わりついてて、私をきゅうきゅう吸い上げてくるの……。こんなすごいの、久しぶりかもな……いや、いつも気持ちいいんだけどさ……」 「あ、ふ……んっ、んっ、あぁん……」 「ああ、もう我慢できない……中にいるだけで全部持っていかれそう……。まだちょっとしか動いてないけど、一度出しちゃっていいよね……？」 「はっ、あっ……ああ、だめ……待っ……んあぁぁっ！」 　制止も虚しく、一番深いところで兄のものが爆発した。 　熱いものを勢いよく注ぎ込まれ、腹の奥が苦しくなるのと同時に自分の股間もきゅんきゅん疼き、がくんと顎が跳ね上がる。 　出された快感で一緒にイってしまったのか、一瞬意識が途切れかけた。 　もう何もかもが気持ちよすぎて、意識を保つのが精一杯である。開始早々断続的に達しているせいか、身体の力もほとんど入らなくなっていた。 　熱を溜め込みまくった陰部も痛々しいほどに腫れ上がり、先端からぽたぽたと体液を漏らしている。 「は、あ……あふ……」 「ああ、なんか思ったよりいっぱい出ちゃった……。今日は私も、ちょっとやそっとじゃ収まらないかも」 「え……あ……」 「まあでも、初っ端からこんな飛ばしてたらお前、最後まで保たないかもしれないもんね。休憩挟みながら、ゆっくりやっていこうね」 「……っ……」 　ちゅぽん、と湿った音を立てて兄が中から出て行く。 　ようやく圧迫感から解放されたものの、身体の中は当たり前に疼いており、「まだ足りない」と兄を欲しているみたいだった。