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第1784話*
その衝撃で溜め込んでいた熱が一気に拭き出してしまい、夥しい量の白濁が下腹部に散った。
精液を出し尽くしてもまだ絶頂感は収まらず、結局我慢しきれなくて潮まで噴き上げてしまう。水っぽい体液が胸元まで飛んで、周りのシーツがびしょびしょに汚れた。
「っ、っ……」
ようやく訪れた解放感にがくがく震える。恥ずかしさもあったが、それ以上に気持ちよすぎて身体の痙攣が止まらなかった。
粗相をした自覚はあったものの、今はそんなことを気にしている余裕はなく、頭が快感一色に支配されてしまっている。
「すごいな……挿れただけで潮まで噴いちゃった。私が言うのも何だけど、よくここまで開発できたものだよ」
兄が満足げにこちらを見下ろしてきた。
愛おしそうに頬を撫で、半開きの唇に軽くキスを落としてくる。
「ホントに嬉しい……私のやることなすこと全てに反応してくれて、敏感に応えてくれる……。私にとっては理想の存在だ……愛してるよ、アクセル」
「っ……ふあぁっ!」
兄が緩やかに腰を動かし始めた。
激しく突いてくるのではなく、こちらが失神しない程度にちょうどいい快感を与えてくれる。敏感な襞をゆっくり擦られる度に、ぞわわっと全身に甘い痺れが走った。
「はっ、あっ、ああ、あっ……あぁ、ん……ッ!」
あまりの気持ちよさに、アクセルは我を忘れて喘ぎ続けた。
腹の底に硬いものが当たる度に背中が弓なりに反り返り、上半身がずり上がって顎が上を向く。飲み込み切れなかった唾液が唇の端からこぼれ落ち、それが頬を伝って喉元をぐっしょり濡らした。
全身が快感に染まり、無意識に兄を締め上げてより一層脚を大きく開いてしまう。
「んっ、んっ……うぅ、ん……ふぅ」
「ああ、可愛い……ホントに可愛い……。気持ちよくてたまらないって顔、見てるだけでぞくぞくしてくるよ……。もっともっと気持ちよくさせて、鳴かせたくなっちゃう」
「うんんッ……! あっ、ひ……はあぁん!」
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