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第1788話*

「あ……あの、兄上、すまない……。思いっきり粗相を……」 「いいんだよ。私がさせたようなものだし、お前のそういう姿を見られるのは、お兄ちゃんだけの特権だしね。見せてもらわなきゃ損だよ」 「っ……」 「まあでも、やりすぎは禁物か。これ以上続けたらお前本当に失神しちゃうし、明日にも響いてしまう」 「あにう……」 「だから、名残惜しいけどそろそろ終わりにしようね」 「……あっ!」  言いつつ、兄が最奥をゴリッと抉ってきた。  ようやく終わりが見えてきたところで一番感じる部分をこれでもかと刺激され、自然と頭が吹っ飛びそうになる。 「うあっ、あっ……はう、あ……兄上ぇ……!」  兄にしがみつきながら、アクセルは気絶しないよう必死に意識を保った。  脳内ではバチバチに火花が散り、視界も白く霞んでいたが、せっかくここまで耐えてきたのだから最後まで兄を感じていたかったのだ。 「あぅ……んッ!」  兄がこちらに身体を倒し、喘いでいた唇を塞いでくる。濡れた舌を当たり前に差し込まれ、口内を蹂躙されて唾液をたっぷり注ぎ込まれた。  呼吸がしづらくなって全身が更に熱くなり、脳まで溶けてしまいそうになったが、本能だけで何とかキスに応えてみせる。 「ん、んぅ、んふ……ッ」 「そう、いい子だね……。健気に反応してくれるところ、ホントに好き……」 「んんッ……! ん、う……ふあ……っ」 「ね、今度は一緒にイこう? 全部お前と繋がったまま、同じように昇り詰めたいんだ……」 「う、んッ……! ふ、うぅ……ん」  返事の代わりに、アクセルは改めて兄に抱きついた。  上も下も兄に塞がれ、奥深くまで繋がることができて、本当に嬉しい。嬉しくて、気持ちよくて、幸せだ。 「っ、っ……んん――ッ!」 「あぁ……」  兄が心地よい呻き声を上げた途端、体内で熱が弾けて大量の遺伝子を注ぎ込まれた。一滴残らず送り込むように何度か腰を緩く動かされ、腹の奥にたっぷり出されてしまう。  同時に自分も最後の絶頂を迎え、がくんと大きく痙攣して溜めていた熱を迸らせた。

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