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第1838話
「もう、またお前はそうやって暴れて……。というか、我慢したいのに解けっておかしくない?」
「だってこれじゃ……好きな時に出せない……」
「出せなくてもお前は後ろだけでイけるでしょう。それに、出したら出したですぐ理性吹っ飛んじゃうじゃないか」
「う……」
「お前、こういう時は結構な天邪鬼だよね。我慢したいのに出したいとか、縛られるの好きなのに嫌だとか、そんなことばっかり言うんだ」
「っ……」
「まあ、そういうところもまた可愛いんだけどね。普段は素直なのに、エッチの時だけ天の邪鬼って無性にそそられるよ」
「……あっ」
「私ももう我慢できないから、挿れちゃっていいかな」
熱く濡れた先端を窄まりに押し当てられ、短く「ひっ」と悲鳴が漏れる。
抵抗もままならない中でつぷん……と一番太い部分を挿入され、そのままずぶずぶと腰を進められてしまった。
「うっ、あっ……はあぁぁん……っ!」
ずん、と最奥を貫かれ、視界が真っ白に染まる。バチバチと脳裏に火花が弾け、全身が歓喜に震えた。
根本を縛られているので熱は放出できなかったが、絶頂時と同じように腰がびくびく跳ねてしまう。
「っ、っ……」
声も出せずにぶるぶる震えていると、兄が愛おしそうにこちらの輪郭を撫でてきた。
「うん……やっぱりイっちゃったね。お前のメスイキ、すごく好き」
「ああっ……!」
「何をしても過度に感じてくれるところも大好きだよ。イった直後だと全身が性感帯になって、軽く触っただけでぴくぴくするの。そうすると中もきゅうっと締まって、最高に気持ちいいんだよね」
「んっ、んっ……! や、兄上ぇ……」
輪郭から首筋、鎖骨を辿られ、胸の突起も軽く刺激されてしまう。普段は薄桃色で清楚なそこは、既にぷっくり膨らんで赤黒く変色していた。
感度もかなり上がっていて、ほんの少し触れられただけでびくんと肩が痙攣してしまう。
「ふ、う……んんッ、あっ!」
「本当に可愛い……。この反応……私のアクセルで間違いないね。心も身体も何も変わってない。よかった……」
「っ? 兄上……?」
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