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第1843話*
「っ、っ……う……」
「こらこら、こんなところで失神しちゃダメだよ。気をしっかり持ちなさい」
ぺちぺちと頬を叩かれ、ようやくハッと我に返る。
首を捻って兄を見上げ、ぼやけていた目の焦点を合わせた。
「あ……兄上……?」
「そうだよ。せっかく二回目を始めたのに、ここで気絶しちゃうのはもったいない」
「すまな……俺、感じすぎ、て……」
「まあ、敏感なところがお前のいいところだけどね。いっぱい感じてくれた方がお兄ちゃんも嬉しいし」
頭を撫でながら軽くキスしてくれる兄。
激しく抱かれるのも気持ちいいが、こうして優しく愛撫されるのも非常に心地よかった。下腹部は相変わらず苦しいけど、兄と繋がったまま愛でられるのも悪くない。
アクセルもうっとりしつつ、兄のキスに応えようとしたのだが、
「……うっ……」
中に食い込んでいる兄がまた大きくなって、一瞬息が詰まった。
内側を硬いものでギチギチに圧迫される感覚。肌はビリビリ痺れ、軽く触れられるだけでがくがく腰が揺れてしまい、再び強烈な快感の渦に突き落とされてしまう。
「ふ、ふ……うぅ、ん……っ! ああ、兄上ぇ……」
「はぁ……お前の中、本当に気持ちいい……。火傷しそうなくらい熱くとろけてるのに、ぴくぴく痙攣しながらぎゅうぎゅう締め付けて来るの……」
「んんッ……! あ、だめ……まだ動かない、で……!」
「動いてないよ。でも、こんなに締め付けられたら勝手に腰が動いちゃいそうだ。奥の方もぬるぬるが残ってて、すごく動きやすいよ。わかる?」
「んふぅ……ッ!」
軽く腰を回され、一番奥――直腸の曲がり角をトントン突かれてしまう。
それだけで軽く泡を噴いてしまい、アクセルは獣のように呻きながら必死に訴えた。
「だめ、兄上……ホントにだめ……またトんじゃう……!」
「ありゃ、そうかい? こんなに弱い刺激でもダメかぁ……。感じすぎちゃうのも考えものかな」
「ふー……ふー……」
「というかお前、縛られていた方が意識保ててない? 拘束がストッパーになっているというか、出せないからこそ気絶もできないみたいな」
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