「だ、だめ……！　それはムリ……許してください……」 「あれ？　お前、これ嫌いだった？　初めてつけた時は割と悦んでたけど」 「よ、悦んでない……！　そもそも俺、縛られるのは趣味じゃないんだよ……！」 　そう否定したのに、兄は楽しそうな表情を崩さず、こんなことを言い出した。 「まあでも、こういう時のお前は天邪鬼だからね。本当は好きでも『好きじゃない』って言っちゃうんだよね？　いつもは素直なのに、恥ずかしくて意地っ張りになっちゃうの、ホント可愛い」 「な……ち、違っ……！　そうじゃなくて本当に……！」 「じゃあ、着けちゃうねー」 「う、嘘……！？　待って兄上、いや……あっ！」 　必死に身体を捩って逃げようとしたものの、兄にガシッと陰茎を握られてしまい、根本にバチンとリングを嵌め込まれてしまう。 　ギチギチに締め付けられていることもそうだが、内側のイボイボが膨張した陰部に食い込み、より一層疼痛がキツくなる。生理的な涙が溢れて止まらない。 「うう、う……だから、嫌だ、って……言った、のに……」 「そう？　その割には泣くほど悦んでない？」 「違……こ、れは……辛くて……う、痛いぃ……」 「うーん、そっか。でもその痛みがあれば気絶せずに済むでしょ？　お前のことだから、痛みすらも快感になっていくだろうし」 「そ……んな、こと……、うう……」 　シーツを掴み、枕に顔を埋めてすすり泣く。 　今日は優しくしてくれるかと思ったのに、相変わらずやりたい放題の激しいプレイ。こちらの頭がおかしくなりそうだ。 　というか失神しないで欲しいなら、最初からもっとスローペースで抱いてくれればいいのではないだろうか。 　自分の中で気持ちよくなってくれるのは嬉しいけど、だからといってあまり激しくやられたら、こちらの体力が保たないというか……。 　震えながら肩で大きくぜぇぜぇ息を吐いていると、兄が後ろから甘く囁いてきた。 「ああもう……お前を抱いているとつい愉しくなって際限なくなっちゃう……。反応全てが可愛いし、色気が凄くて眺めてるだけで興奮してきちゃうよ」 「んんッ……！」