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第1846話*

「……あ、また締まった。待ちきれないみたいだから、ちょっと動くね」 「えっ……!? ちょ、待っ……ぅぐっ!」  バツン、と腰を叩きつけられ、アクセルは呻き声を上げながら仰け反った。  最も弱い直腸の曲がり角に先端が当たり、苦痛と快感が同時に襲ってきて、視界がぐにゃりと歪む。  必死に意識を掻き集めてシーツに縋りつこうとしたが、兄に両腕を取られ、手綱のように後ろで掴まれてしまった。どこかに縋りつくことすら許されないのか。 「ひうッ! ぃぎッ! あ……兄上、もっとゆっくり……ああぁん!」 「ああ、いい……。お前の中、本当に気持ちいい……。もう何もかもがたまらない……」 「だ、だめ、もうだめ……! またイっちゃ……!」 「そうだね、じゃあ一緒にイこうか……」 「んぅ……ッ」  後ろから顎を掴まれ、首を捻られて唇を塞がれる。  息ができないくらい苦しくてたまらなかったが、それでもアクセルは挿し込まれる舌に懸命に応えた。  全身が燃えるように熱く、何度も目の前で火花が散り、時折意識も飛びかける。股間の疼痛はひどいし、腹の中は圧迫されてキツいし、兄が動く度に尻から残滓が漏れ出していた。  正気でいたら耐えられないくらいはしたない姿になっていたが、無意識の欲望を止めることができない。恐怖を覚えながらも与えられる快感に溺れてしまい、何やかんやで兄と一緒に愉しんでしまう。  やはり自分たちは、根っこの部分では似た者同士なのかもしれない。 「あ、に……うぇ……大好き……」 「うん……私も愛してるよ……。これからもずっと……ずーっと一緒だから、ね……」 「あに、うえ……前、向きたい……。兄上を、見たい……」 「ああ、そうだね。最後はやっぱり、バックより正面の方がいいか」  一度己を引き抜いて、こちらを仰向けにひっくり返してくれる。  そして改めて両膝をぱっくり割り、尻の割れ目に欲望を擦り付け、ずぶずぶと硬いものを埋め込んできた。

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