1891 / 2296

第1891話*

「お前が一人じゃ発散できないことも、浮気しないことも知ってるよ。変な男が近づいてきたら私が先回りして斬っちゃうし、お前が誰かのものになることは永遠にない」 「う……ひっく……」 「だけどお前はあまりにエロくて可愛いから、私としてはいつどこで変な男に触れられてやしないかって、常に不安が付きまとうんだ。危機意識が低いのは直らないし、うっかり騙されて路地裏に連れ込まれないとも限らないじゃない?」 「そんな、こと……」  ぐすん、と鼻をすすりあげたら、兄がぺろりと目尻を舐めてきた。 「そういうわけで、私の心配は永遠に消えないんだ。これからも定期的にこういう質問するけど、それはあくまで確認であってお前を疑ってるわけじゃないから。そこだけは信じて欲しいな」 「うう……兄上ぇ……」 「ほら、もう泣かないで。お前の気持ちはちゃんとわかってるからね」 「う、ん……」  何度かしゃくり上げて、どうにか涙を止める。  確認されるのは複雑だが、疑われていないのならよかった。兄への気持ちすら信じてもらえなくなったら、今までの自分を全て否定されているような気分になってしまう。 「ところで、休憩はもう十分かな? 続きやってもいい?」 「えっ……!?」  この流れでそんなことを言われ、アクセルはぎょっと目を見開いた。  太ももの間に手を入れられ、内股をいやらしく撫で上げられ、体液で濡れた下腹部を弄られてしまう。  その刺激だけでぞわわっと鳥肌が立ち、アクセルは身を捩って訴えた。 「ちょっ……まだやるのか……!?」 「当たり前じゃないか。私はまだ一回しか出してないし、お前のここだって物欲しそうにちゅうちゅう吸い付いてきてるよ? これで終わったら不完全燃焼になっちゃう」 「んっ……!」  くっ、と指先で窄まりを押され、特に抵抗なく人差し指と中指を飲み込んでしまう。  そのまま軽く中を掻き回され、当たり前のようにぞくぞくしたものが背筋を這い上がって来た。  程良い刺激が気持ちよすぎて、引き結んだ唇から官能的な唾液が漏れてくる。

ともだちにシェアしよう!