1893 / 2296
第1893話*
身体を押さえつけられて自由が利かないし、両腕も後ろに回されたまま、早速意識が朦朧としてきた。
「っ――っ!」
どぷ……と再び兄の熱を注ぎ込まれる。
それでもまだ動きは止まらず、刺さったまま片脚を持ち上げられ、連続で最奥を突かれ続けた。
「ああぁっ、あっ! もうだめ……あ――ッ!」
「可愛いアクセル……愛してるよ、ずっと。心も身体も魂も、全部ぜーんぶ、私のものだからね……」
「んあっ、あっ……あぁん!」
「ね、お前も言って。私のこと、好き?」
「っす……き、です……うっ!」
「うん、いいね……。もっといっぱい言って」
「好き……! 好き、です……大好き……! 兄上ぇ……!」
「ああ、最高……。これだから、いくつになってもお前を手放せないんだよなぁ……」
「……あっ、うんん……ッ!」
仰向けに寝かされ、脚を大きく開かされ、再び正面から中をずぼずぼ抉られてしまう。
アクセルは嬌声を上げながら、精魂尽き果てるまで兄に抱かれ続けた。
空っぽになった腹に繰り返し熱いものを注ぎ込まれ、腹が苦しくなる度に我慢できなくて漏らしてしまい、またゼロから出されまくる……という繰り返し。その間、自分自身も何度もイかされ、本当にさんざんな目に遭った。
最後はほとんど記憶がなく、声も枯れて、何度目かの絶頂で失神してしまった。
***
翌朝、アクセルはほとんど昼近くになって目を覚ました。時計を確認して午前十一時を回っていることに気付き、ぎょっとしてベッドから跳ね起きる。
「いっ……」
身体を起こした途端、ひどい痛みが腰を襲ってきて一瞬動きが止まってしまった。
一応、身体そのものは綺麗に洗われており、腹に何かが残っている感覚もない。自分が失神した後、兄が丁寧に介助してくれたのかと思うと、それはそれで恥ずかしかった。
――今日は朝からちゃんと鍛錬するつもりだったのに……。
すっかり予定が崩れてしまった。
仕方なくアクセルは自分の身体に鞭打って、よろよろとリビングまで出て行った。
ともだちにシェアしよう!

