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第1928話*

 太くて硬いものが臍の下まで挿っているのを感じ、アクセルは顎を跳ね上げて喘いだ。  最奥の一番弱いところに先端が当たり、少しでも動かれたら盛大に達してしまいそうな焦燥感を覚える。 「う、う……ふ……」 「おや、今日は挿れただけでイかなかったね。ちゃんと我慢できて偉いよ」 「だ、って……一回だけ、だから……」 「ああ、挿入だけで終わっちゃったらもったいないってこと?」  こくこくと頷いたら、兄はさも嬉しそうに微笑んだ。 「確かに。私も、せっかくやるならできるだけ長く愉しみたいもの。あまりに短いと、いかにも性処理みたいで味気ないし」 「んくッ……!」  わざと煽るように、ゆらゆらと兄が腰を揺らしてくる。  それだけでもイイところに刺激が加わり、ぞくぞくと全身が痺れた。  危うく熱を漏らしそうになり、握り潰すくらい強く根元を喰い締める。痛くて涙が出てきたけど、これくらいやらないと我慢できない。 「ふ、ふ、ふ……うぅ……」 「ねえ、自力で我慢するのキツくない? 我慢させる道具はいくらでもあるよ?」 「えっ……?」 「そのままじゃ、いずれ手が滑っちゃいそうだし。リングでもつけておく?」 「っ……!」  リングって、指輪みたいな輪の内側にイボがついているヤツだろうか。  確か一度だけつけられたことがあったが、あまりにキツすぎて途中で「外してくれ」と懇願してしまったんだった。  あれをつけられるくらいなら、まだ紐で縛られた方がマシな気がする。 「い、いや、それなら紐にして……!」 「ああ、そっちがご希望かい? 本当にお前は縛られるのが好きだねぇ」 「えっ!? あ、いや……リングよりいいってだけで」 「はいはい、わかったよ。とにかく縛っちゃうね」  そう言って兄は、洗濯籠に出してあった洋服の紐を掴み、手際よく根元を縛ってしまった。 「んぅ……ッ」  縛られただけでも狂おしい疼痛がアクセルを襲ってきて、苦しげな呻き声が漏れた。  大事なところがジンジン疼き、溜め込みまくった熱が先端からじわじわ溢れてくる。

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