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第1929話*
確かにこれなら事故でイってしまうことは防げるけれど、強制的に我慢させられるのはやはり辛い。
こんなことなら「一回だけ」なんて回数を制限するんじゃなくて「明日に響かないように優しくして」と言えばよかったかも……。
「うあっ!」
兄がこちらに覆い被さってきて、ガツン、と最奥を抉ってきた。
それだけで泡を噴きそうになっていると、追い打ちのように何度も腰を打ち付けられて全身の痙攣が止まらなくなる。
「ああっ、あっ、あっ! ああ、兄上、だめぇ……!」
「はぁ……お前の中、すごいことになってる……。火傷しそうなくらい熱くとろけてるのに、突く度にきゅうきゅう締まるんだ……。襞も勝手にうねうね動いて、吸盤みたいに私に吸い付いてくるの……。いつもすごく気持ちいいけど、今日はいつも以上に気持ちいいよ。イきそうなのを我慢してるせいかな?」
「んぐ……ッ! だ、だめ、ほんとにだめ……もっとゆっくり、してぇ……!」
兄の肩に手をやって押し返そうとしたが、快感に染まっている身体ではどうしても力が入らない。
感じるところをゴリゴリ突かれるのも気持ちいいし、兄のものを受け入れながら密着しているのも幸せだった。
そのせいで後ろだけでもぞくぞくした快感が這い上がってしまい、だんだん目の前がチカチカしてくる。
――ど、どうしよう……縛られてるのにイきそう……!
兄の調教のおかげで、今やアクセルの身体はしっかりメスイキを覚えてしまっている。例え前が堰き止められていても、気持ちよくなってしまえば後ろだけで自然と達してしまうのだ。
我慢するために縛ってもらったのに、これでは全く意味がない。
「うう、うっ……!」
アクセルは必死に首を振り、どうにかして与えられる快感をごまかそうとした。
体重をかけて押さえ込まれているのでほとんど動けず、そもそも力も入らないため抵抗もできないが、それでも今達するわけにはいかなかった。
「ふぐッ……!」
再びゴリッと一番弱いところを抉られ、頭が吹っ飛びそうになる。
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