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第1998話*
「誰かに、こんなことされるくらいなら……その前に自死を選ぶ……。兄上以外に、やられるなんて……俺、絶対耐えられない……」
「…………」
「兄上にとっては、俺はいつまでも危なっかしくて、目が離せない存在なんだろう……。でも、俺だってある程度は戦える……。敵わなくても、兄上への義理を貫く覚悟はある……。だから、そんな、過度に心配しないでくれ……んっ」
「……そうだね。お前ならそう言うと思ってた」
動きを止め、兄がこちらに口付けてくる。
「私もね、お前が強くなったことは知ってるんだ。大抵の戦士には負けないと思ってる。それでもお前を狙っている戦士は次から次へと現れるから、つい気が気じゃなくなっちゃって……。お前、本当に可愛くて色っぽいし、一度抱いたら病みつきになっちゃうからね」
「……あうッ! ああ、兄上、また……うっ」
話している間に腹の中で兄がぐうっと膨らみ、圧迫感と息苦しさにぞくぞくしてきた。
感じまくって辛いのに、アクセルの身体は懲りずに兄を食い締め、ちゅうちゅう吸いついて「気持ちいい」と訴えている。
「ふ、ふ……うぅ……」
「ああもう、すぐ大きくなっちゃう……。お前の中、気持ちよすぎるんだよね。常にぴくぴく痙攣してて、動いてなくても全部持っていかれそうになる……」
「だ、だから、それは兄上だからだって……!」
「うん……そうであって欲しい。実際、お前は私以外に抱かれたことないから本当のところどうなのかは未知数だけど……こんな可愛い反応してくれるのは私に対してだけだって、信じてもいいよね」
「……んあッ!」
何とか息を整えようとしていると、兄が腰を掴んでガン、と最奥を突き上げてきた。
そこはアクセルの一番弱い箇所で、臍の下の更に奥――直腸の曲がり角に該当する部分だった。兄の先端が敏感な肉壁を刺激し、ぞわわっと全身に痺れが走る。
チカチカと目の前で火花が散り、頭がくらくらして何も考えられず、爪先まで痙攣してピンと引き攣った。
奥の奥まで兄に支配されていることがどうにもたまらず、アクセルは頭を反らして激しく喘いだ。
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