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第1999話*
「あィっ、ひあぁっ! だ、だめ、そこ……やっ! あふ……!」
「ふふ……すごいね。お前、感じすぎてちょっと泡吹いてるよ。そんなに気持ちいいんだ?」
「うぅ……ッ! ふ、う……うぐ、んっ」
「私もすっごく気持ちいい……。奥に挿れると先端をにゅるっと扱かれて、ぞくぞくしちゃう……。このまま出ちゃいそうだよ。一回出していい?」
「あんッ! ふあ……あっ、ああぁン!」
細腰を掴まれ、何度か奥を突き上げられる。
冗談抜きで泡を吹くほど気持ちよく、両腕を纏められているのも忘れてアクセルは悶えた。無意識に腰を振り、兄を締め付け、太ももを震わせて兄の腰に両脚を絡める。
中に食い込んでいる兄がドクン、と大きく脈打ち、アクセルも自然と喉を鳴らした。
「っ、んっ……んあぁぁッ!」
とうとう欲望から熱いものが解き放たれた。びゅるびゅると夥しい量の遺伝子が注ぎ込まれ、臍の下が熱くなっていく感覚を覚える。
下腹部が一気に重苦しくなったが、それでも大好きな兄が欲望をぶつけてくれるのは嬉しかった。こんなことされるのは自分だけなんだろうな……という優越感も合わさり、呼吸しながらぼんやりと兄を見上げる。
「ねえ、いつも思うんだけどさ……やっぱりお前、煽ってるでしょ」
「……えっ?」
「腰振ったり脚絡めて来るし、出した後もとんでもなく締め付けてくるしさ……。これ、わざとやってるよね」
「えっ!? そ、そんなことは……」
「違うの? じゃあ全部無意識でやってるってこと? それはそれで心配だなぁ……」
「っ……!?」
「ホントにお前は……気持ちよくなると無意識にこっちを煽る行動が多くて困るよ。こんな調子じゃ、気付かないところで気のある素振りを見せていそうで不安になっちゃう」
「み、見せてない……! そんな変なことしてないから……!」
「だといいけどねぇ……。でもお前の危機意識の薄さと、誰に対しても親切な性格を考えると、勘違いしちゃう男が増えるのも時間の問題かなって」
「そんな……あんっ!」
出したばかりなのに、奥をゴリッと抉られて悲鳴のような嬌声が漏れた。
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