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第2000話*

 そのまま何度か緩く腰を動かされ、中で粘膜が絡みつく音が聞こえてくる。 「ひう……! は……あっ!」 「ほら、お前の同期の……チェイニーくんだっけ? あの子もお前のこと好きなんだよね? まあ彼はお前のファンってことで落ち着いたけど、その立場じゃ納得できない人もいると思うよ? もっと過激な男だったら、何かのきっかけで襲ってくるとも限らないんだし。本当に大丈夫なの?」 「だ、大丈夫だっ……てぇ……!」  話がまた元に戻り、アクセルは震えながら何とか反論した。  一度出された後なので一層中の滑りがよくなり、少し揺すられただけで甘い痺れが内側から沸き起こってくる。 「ふぅ、う……んんッ……!」 「あぁ……もう可愛いなぁ……。本当に可愛くて可愛くて仕方がない……。お前の全部を食べ尽くしてもまだ足りない、どこまでも際限なく愛したくなっちゃう」 「ああ、あ……兄上ぇ……」 「……お前にとっては過保護かもしれないね。でも、私はお前がいなくなったら生きて行けないから……だから私を心配させるようなことは、極力控えて欲しいんだ。お前の性格上難しいこともあるだろうけど、必要以上にお人好しを発揮して墓穴を掘らないで欲しいんだよ」  返事の代わりにこくこくと頷く。  兄の心配は理解できるのだ。兄にとって自分は唯一の家族だし、生まれた時から大事に育ててきた弟だから、誰かに穢されたくないのもわかる。  兄がこちらを大事に想ってくれているのは事実だし、深く愛されているのも実感できる。それに関しては何の疑問もない。  とはいえ、兄の心配はアクセルの性格に起因するものだから、そう簡単には解決しないだろうなとも思っている。  ――この性格が変わったら、俺じゃなくなっちゃうかもしれないし……。  仕事は真面目にこなしたいし、困っている人には手を差し伸べたい。危機感が薄く、余計なトラブルを招いてしまうこともあるが、だからといって何もできずにいるのは嫌だ。  そういう困った面も全部ひっくるめて「アクセル」という存在なのであり、兄の愛する「弟」なのだと思う。

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