2002 / 2195
第2002話*
綺麗な身体に戻るには、一度死んで復活するしかない。その点、兄は容赦ないから安心できる。兄だったら何とかしてくれると信じられる。
「んっ、あっ……あぅ、んン……ッ!」
兄が再び腰を動かしてきて、アクセルは必死に兄にしがみついた。ちょっとの刺激でも力が抜けそうになるので、振り落とされまいと腰にも脚を絡め直す。
「うっ、あ……兄上ぇ……!」
「可愛い……私のアクセル、愛してるよ……。お前のことは私が必ず守るからね……」
「お、れも……うっ! ああ、だめ……兄上、もう……もう……!」
「またイきそう?」
泣きながら頷いたら、兄はにこりと微笑み、こちらの唇を塞いできた。
息ができない中でアクセルは、それでも兄に応えようと一生懸命舌を差し出した。
「んんうぅ! んっ、んっ……ふんンンッ!」
「うん……私もまたイきそうだ……。今度は一緒にイこうね、可愛いアクセル……」
「ふぁ……んっ! んぅ、う……ぅうん……っ」
一際強く抱きついた途端、再び腹の中で兄が爆発した。
一度目と変わらない量の熱を出され、その刺激でアクセルもびくびく身体が跳ねる。
目の前が真っ白になり、爪先までピンと引き攣り、しばらくぶるぶる痙攣し続けた。
「う……ん……」
やがて力が抜けてぱたりと手が落ち、脚も大きく開いたままぐったりとベッドに沈み込む。しどけない姿を晒す羽目になったが、それを恥ずかしがる余裕はなかった。
「またお前は……そんな無防備な姿見せちゃって、もう……」
「え……」
兄がやや呆れたように、腹部に散った白濁を指で掬ってみせる。
たったそれだけのことなのに、指先で下腹部に触れられた途端、ぞわわっと甘い痺れが沸き起こってきた。
これ以上感じるわけにはいかない……と一生懸命息を整え、気持ちを落ち着けさせようとしたのだが、
「っ……!?」
くるりと身体をひっくり返され、尻だけ高く抱えられた状態でうつ伏せに押さえつけられてしまう。
ぎょっとしている間もなく兄に両腕を取られ、背中側で手綱のように握られてしまった。
ともだちにシェアしよう!