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第2002話*

 綺麗な身体に戻るには、一度死んで復活するしかない。その点、兄は容赦ないから安心できる。兄だったら何とかしてくれると信じられる。 「んっ、あっ……あぅ、んン……ッ!」  兄が再び腰を動かしてきて、アクセルは必死に兄にしがみついた。ちょっとの刺激でも力が抜けそうになるので、振り落とされまいと腰にも脚を絡め直す。 「うっ、あ……兄上ぇ……!」 「可愛い……私のアクセル、愛してるよ……。お前のことは私が必ず守るからね……」 「お、れも……うっ! ああ、だめ……兄上、もう……もう……!」 「またイきそう?」  泣きながら頷いたら、兄はにこりと微笑み、こちらの唇を塞いできた。  息ができない中でアクセルは、それでも兄に応えようと一生懸命舌を差し出した。 「んんうぅ! んっ、んっ……ふんンンッ!」 「うん……私もまたイきそうだ……。今度は一緒にイこうね、可愛いアクセル……」 「ふぁ……んっ! んぅ、う……ぅうん……っ」  一際強く抱きついた途端、再び腹の中で兄が爆発した。  一度目と変わらない量の熱を出され、その刺激でアクセルもびくびく身体が跳ねる。  目の前が真っ白になり、爪先までピンと引き攣り、しばらくぶるぶる痙攣し続けた。 「う……ん……」  やがて力が抜けてぱたりと手が落ち、脚も大きく開いたままぐったりとベッドに沈み込む。しどけない姿を晒す羽目になったが、それを恥ずかしがる余裕はなかった。 「またお前は……そんな無防備な姿見せちゃって、もう……」 「え……」  兄がやや呆れたように、腹部に散った白濁を指で掬ってみせる。  たったそれだけのことなのに、指先で下腹部に触れられた途端、ぞわわっと甘い痺れが沸き起こってきた。  これ以上感じるわけにはいかない……と一生懸命息を整え、気持ちを落ち着けさせようとしたのだが、 「っ……!?」  くるりと身体をひっくり返され、尻だけ高く抱えられた状態でうつ伏せに押さえつけられてしまう。  ぎょっとしている間もなく兄に両腕を取られ、背中側で手綱のように握られてしまった。

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