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第2004話*
兄上以外には興味ないし、反応しないって。万が一襲われてもちゃんと抵抗するし、頑張ってもダメな時は辱められる前に自死を選ぶって。
それが全く伝わっていないみたいで悲しくなってきた。
「うぅ、う……ぐす……っ」
枕に顔を押し当てて啜り泣いていたら、兄が動きを止めてこちらに覆い被さってきた。
後ろから顎を掴んでくいっと振り向かされると、涙に濡れた目尻を優しく舐めとってくる。
「ごめんごめん。ちょっとからかっただけだよ。お前、何をしても過剰に反応してくれるから、つい……」
「うぅ……兄上ぇ……」
「大丈夫、ちゃんとわかってるよ。こんな姿を見せるのは私だけなんだよね? 私以外には絶対見せないって、約束してくれるよね?」
上手く返事ができなかったので、こくこくと頷いてみせる。
こんなの確認するまでもなく当たり前のことだ。兄以外にこんなこと許すはずがない。
……これもさっき言ったけど。
「んっ、んっ……ふうぅ、ん……っ」
緩く腰を動かされ、またもやぞくぞくっとした痺れが這い上がってきた。
感じすぎてもう苦しいはずなのに、兄にやられると際限なく反応してしまうところからして、自分もなかなかに節操がない気がする。
こんなんだから「ドM」などとからかわれてしまうんだな……と反省するばかりだ。
「っ、う……兄上、もう……」
「ありゃ、さすがに限界かな?」
「う、ん……ッ!」
「……そうだね。いつもなら『もっと頑張って』っていうところだけど、明日も面倒な仕事あるし。体力は温存しておいた方がいいよね」
「……あぁッ!」
ぐったりしているところで両腕を背中側で握られ、ゴリッと最奥を抉られた。
イイところを突かれて目の前がチカチカ点滅し、二回分の精液が腹の奥で絡み合ってがくんと全身の力が抜ける。
そのまま追い込むように何度か腰を打ち付けられ、全身を振るわせながら悶絶した。
「ふあ……あっ! ひぐ、あん! あぁあっ!」
「ああ、可愛い……。お前のことは絶対、誰にも渡さない……。お前は永遠に私だけのものだよ……」
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