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第2005話*(アクセル~フレイン視点)
「っ、っ……んん――ッ!」
バツン、と腰を叩きつけられた途端、熱いものが再び腹の中に注ぎ込まれた。
はずみでびくびく身体が痙攣し、声にならない悲鳴を上がる。
「う……ぅ……」
どうにか意識を保ちたかったけど、さすがに力尽きてしまった。
アクセルは脱力し、ぱたりとベッドに突っ伏した。
自分がどんな姿を晒しているかを気にする余裕もなく、そのまま意識を手放した。
***
「……アクセル?」
フレインは己を引き抜き、返事のなくなった弟の顔を覗き込んだ。
弟はうつ伏せでベッドに沈み込んだまま、気を失っていた。
――ありゃ、失神しちゃったか……。
またやりすぎちゃった……と、苦笑する。
弟を抱いている時はいつもこうだ。きっかけはちょっとした嫉妬だったのに、気付いたら夢中になっていて失神するまで追い詰めていた。
こういう強引な手法はあまりよくないとわかっているはずが、年々歯止めが効かなくなっている気がする。初めて交わった優しいセックスが懐かしい……。
――とりあえず、お掃除してあげなきゃ……。
気絶してしまった弟を抱え、浴室に向かう。
弟を起こさないように水圧弱めでシャワーを出し、緩やかにお湯をかけながら全身を洗い流してあげた。
バスタブの縁に弟を引っ掛け、腹の中のものを掻き出そうと引き締まった尻を左右にぱっくり割ったら、後孔からとろり……と白いものが漏れてきた。
三回分の精液はやはり相当な量だったようで、少し指を入れただけでぐちゅぐちゅと奥から残滓が溢れてくる。
「っ、う……んんっ……」
掃除にも感じているのか、弟が無意識に甘い呻き声を上げた。
身体の中は熱く、相変わらずぴくぴく痙攣してフレインの指をきゅうんと包み込んでくる。まるで誘っているかのようにうねうね動き、弟の欲望も勃ち上がりつつあった。
「あっ、ん……あに、うぇ……」
譫言 でそう呼ばれ、思わずドクンと胸が高鳴った。
夢の中でもフレインに抱かれているのだろうか、弟の喘ぎ声についぞくぞくしてしまう。
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