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第2047話*(リバ注意)
「……本当か? 約束してくれるか?」
「うん、約束する」
「絶対に?」
「絶対にだよ。ヴァルハラで死んだら、本当におしまいだもの」
兄もそのことはわかっているらしい。オーディンの魔法に頼れなくなったら、待っているのは純粋な「死」のみである。
さすがにそれは、兄も望んではいないのだろう。
アクセルは兄の手を握り、コツンと額をくっつけた。そして囁くように言った。
「一緒に生き延びような、兄上……。例えヴァルハラが滅んでも、いつまでもずっと……」
「うん、もちろん。ずっとずーっと一緒だよ」
兄が綺麗な笑みをくれたので、アクセルもつられて微笑んだ。
またそっと兄に口づけたら、兄も嬉しそうにちゅっと唇を吸い上げてくれた。
「……ところで、本当に抱いてくれるの?」
「え?」
「だってお前、押し倒しただけで何もしてくれないじゃない。何だかんだで、上だとやる気にならないのかと」
「な、ち、違う! 確かに経験は少ないけど、俺だってちゃんと兄上を……」
「そうかい? じゃあ早くおいでよ。お兄ちゃん、待ちくたびれちゃった」
挑発するように両脚を広げ、腰に足首を絡めてくる兄。
たったそれだけのことでぞくっと血が騒ぎ、心臓がうるさいくらいに脈打ち始めた。
――ああ、もう……。
気持ちが抑えられない。好きで好きでしょうがない。
アクセルは無数のキスを落としながら、兄の全身を弄(まさぐ)っていった。
なめらかな白肌に手を這わせ、胸の突起を摘まみ、平らな下腹部を撫で上げてやる。
ほっそりとした腰がなまめかしく、脚も長くてスタイル抜群だったが、やはり自分がつけた傷跡だけは気になった。仕方がなかったとはいえ、こんな目立つ傷を残してしまったのは失敗だったように思う。
「この傷、ちゃんと治そうな。泉に入ればきっと消えると思うから……」
「……わかったよ。お前がそこまで言うなら、近いうちに泉に入ってくるね」
「そうしてくれ。せっかく綺麗な身体なのに、もったいない」
そう言いつつ股間に手を伸ばし、兄のものをそっと掴む。
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