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第2055話*(リバ注意)
というか、こっちはいつも両手を縛られたり口を塞がれたり股間を堰き止められたりしているのだ。それに比べれば、うっかり結腸を抜いたくらい生温いではないか。
「んっ、んっ……うぅ、んっ!」
少し動きを緩めつつ、兄が感じる部分を重点的に攻めてやる。
柔らかな肉襞を擦り、前立腺の裏側を圧迫し、しこりになっている部分をぐっ……と突き上げてやると、狭い器官が嬉しそうに収縮した。
「っ……あっ、あっ……あ、……んんッ!」
兄自身も諦めてきたのか、こちらの肩に腕を回して素直に喘いでくる。
奥深くまで欲望を受け入れ、快感に耐えながら色っぽい姿を曝け出し、濡れた目をチカチカさせて見上げてきた。
「ね、ねえ……私、そろそろイきたいんだけど……?」
「ああ、俺も……」
「じゃあ、今度は……ちゃんと、一緒にイこう……ね……」
「もちろんだ……」
アクセルはぐっ……と欲望を奥に押し込んだ。
兄もこちらの腰に脚を絡め、より強く抱き締めてくれる。
お互い深く繋がり合い、密着し、熱が溶け合ってどこまでが自分でどこからが兄なのかわからなくなりそうだった。
「ああ、兄上……!」
「あっ――!」
圧倒的な快感に飲み込まれ、我慢しきれず兄の中に熱を放出する。
兄も大きく痙攣した後、腹の間で熱を噴き上げた。
兄がイった瞬間一際強く中が縮こまって、一滴も残さず絞り上げられる感覚を味わった。前だけでこんなに気持ちよかったのは初めてかもしれない。
「はー……はー……」
最後の一滴まで腹に送り込んだところで、アクセルはごろりと兄の隣に寝転んだ。
兄の金髪を指先で梳きつつ優しく抱き締めてやったら、兄は少し身じろぎして肩に頭を預けてきた。
「もう……本当に、お前って子は……」
「? 何かまずかったか?」
「……いや、いい。今度こそ……ちょっと、休ませてもらう……ね……」
兄が目を閉じてしまったので、仕方なくアクセルは身体を起こした。
兄を寝かせたまま汚れたところを洗い流し、なるべく綺麗にしてタオルで水気を拭き取る。
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