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第2103話*(フレイン視点)

 どうせならもう少し痛めつけてやろう……と思って細い腰を掴んだ途端、急にメリナがおとなしくなった。  おや、と訝しんだ次の瞬間、ビクンと大きく身体が痙攣して、我に返ったような声が聞こえてくる。 「……えっ!? ちょ、何だこれ!? 兄上、一体何をしてたんだ!?」 「ありゃ」  弟の意識が戻ってきたようだ。急に様変わりしたから何事かと思った。  ――メリナちゃん、怖気づいて逃げちゃったみたいだね。  まあ、遅かれ早かれこうなるだろうと思ってはいた。  どこに逃げたか知らないが、身体は貸してあげたんだから約束通り話すべきことは話してもらわなければならない。  もちろん、この遊びが終わった後で。 「うっ……! 兄上、痛い……! む、胸のやつ、とって……!」 「あ、忘れてた。ごめん、今外すね」  フレインは乳首を挟んでいたピンチと一緒に、視界を奪っていたタオルも外してあげた。  涙で濡れた顔が露わになり、困ったような切ないような表情でこちらを見上げてくる。 「兄上……」 「ね? お兄ちゃんに任せて正解だったでしょ? メリナちゃん、あっという間に音を上げちゃったよ」 「そりゃ、いきなりこんなハードプレイ仕掛けたら、誰だって……んっ」 「でもお前はこういうの、慣れてるもんね? 両手を縛られるのも、根本を拘束されるのも大好きでしょ?」 「な……! す、好きなわけじゃ……うあっ!」  反論を掻き消すように、最奥をゴリッと抉ってやる。  感じやすいところを強く擦られたせいか、アクセルは顎を跳ね上げてぶるぶる痙攣し始めた。全身が痙攣すると、狭い肉筒も同時に震えて最高に気持ちいいのだ。  ――ああ、本当にいい身体してるなぁ……。  何度抱いても緩くならないどころか、毎回感じまくってキツく締め付けてくる。こちらの欲望に吸い付いてぴくぴく痙攣されると、それだけで気持ちよすぎて出してしまいそうだった。  とりあえず、一回出していいかな? 「う、う……うぅ……」  苦しげな呻き声を上げつつ、しきりに浅い呼吸を繰り返しているアクセル。

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