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第2112話*(フレイン視点)

 弟がこちらの腕を掴み、ぶんぶん首を振り始める。  これ以上中出しはキツい……という意思表示だったのだろうが、フレインは構わず三度目の精液を腹の奥に注ぎ込んだ。弟を抱いている時に、外に出すなんて選択肢はあり得ない。 「ふぐ……っ、う!」  しっかり密着し、最後の一滴まで残らず中に出し切る。  大量の熱を三回も出したせいか、腹の中はもうどろどろのぐちゃぐちゃだった。  漏らすのは我慢しているみたいだが、この楔を引き抜いたらきっと盛大に漏らしてしまうだろう。  下腹部も心なしぽっこり膨らんでおり、腹圧も増してかなり苦しそうだった。 「う、く……うぅ、う……」  自分の下腹部を見て、アクセルがぼろぼろ泣き始める。  やはり弟のキャパシティー的に「三回まで」が限度で、それ以上となると一度中を綺麗にする必要があるのかもしれない。 「うう、も……いたい……! 前も出したいぃ……」 「えっ?」 「兄上、これ外して……! もうやだ……!」  アクセルが泣きながら縋りついてくるので、フレインは思い出したように下腹部を見た。  そう言えば、イボ付きのリングを根本に嵌めたままだった。当たり前のように装着し続けているので、そのままにして欲しいのかと思っていた。 「お前、もう両手自由になってるんだから自分で外せるでしょ? わざと付けっぱなしにしてたんじゃないの?」 「ちが、う……。自分じゃ上手く外せない、から……」 「? そんなに難しいものでもないんだけどな、これ。まあいいけど」 「あっ……、はあぁ……んっ」  外した途端、アクセルはさも気持ちよさそうな吐息を漏らし、ぐうっと背中を反らせた。  ずっと我慢してきた熱がとぷん、と鈴口から溢れ出し、そのままだらだらと肉棒を伝って股間を濡らしていく。中も外も精液まみれだ。  ――後でしっかり掃除してあげないとなぁ……。  そんなことを思いつつ、フレインはにこりと弟に笑み返した。  肝心の弟は快感に染まり切って頭も回っていないらしく、ぼんやりとこちらを見上げてくるだけだった。

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