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第2200話*
このまま挿れられたら、絶対に大声を出してしまう。
そのまま我を忘れて乱れまくって、バルドルが起きたことも気付かないまま、はしたない姿を曝け出してしまう。
そんなのあまりに恥ずかしすぎるし、翌朝どんな顔をしてバルドルと対面すればいいかわからない。絶対に嫌だ。
すると兄はやや呆れた顔でこんなことを言ってきた。
「はいはい、わかったよ。気持ちいいのを抑えられないんでしょ? なら一発目を耐えたら、後は浴室でやってあげるよ」
「え……」
本当か? 一回耐えれば、この地獄の我慢から解放してくれるのか……?
少しだけホッとした次の瞬間、こちらの油断を突くかのように窄まりにぐっ……と圧がかかってきた。
「うっ……!」
慌てて口を閉じたのと同時に、ずぶずぶ……と太いものが侵入してくる。
「っ、っ……うんん――ッ!」
うっかり嬌声を上げそうになり、必死に両手で自分の口を塞いでみせた。
でも挿入時の衝撃は本物で、待ち望んだ快感が一気に襲い掛かってくる。
太くて硬いもので腹の奥まで串刺しにされ、臍の下に熱いものが食い込み、全身が痺れたようにぴくぴく痙攣した。
「う、う……うぅ……」
だめだ、気持ちいい……。
こんな状況なのに兄に挿入されると幸せを感じてしまうし、何もかもどうでもよくなるくらい理性が掻き乱される。ずっとこの快感を味わっていたくなる。
我ながらどうかしてると思うが、自分の本能にはどうしても抗えなかった。
「ふふ……いいね。お前、とってもいい顔してる。ダメだってわかってるのに、自分でもどうしようもない……。その絶妙な顔がすごく色っぽいよ」
「っ、あ……う……」
「やっぱりお前を抱くのは最高に愉しいなぁ……病みつきになっちゃう。反応も可愛いしスタイルも抜群だし、私の方が止まらなくなりそうだよ」
「ひ……んぐぅッ!」
ゴリッ、と直腸の曲がり角を抉られ、一瞬泡を噴きそうになった。
そのまま何度かトントンと腹の底をノックされ、強烈なめまいと快感に悲鳴を上げかける。
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