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第2239話*
「大丈夫でしょ、多分。こういうのに期限なんてないって」
いや、絶対あるだろう。
今更遅いが、期限切れの栄養剤を飲んで具合が悪くなったら本末転倒である。
「まあ細かいことは置いといて。今日は気絶するまで可愛がってあげるから、安心してね」
「……それは逆に安心できないんだが……あっ」
あっという間に就寝着を剥ぎ取られ、下着一枚の格好にされてしまう。
これは長い夜になりそうだな……と覚悟を決めていると、兄の手が自分の鎖骨や胸元、腹部を撫でつけて来た。
「っ……」
撫でられただけで、ぞわわっと妙な鳥肌が立ってしまう。
まだキスされただけだからそこまで敏感にはなっていないはずなのだが、それでもぞくぞくっと背中が痺れて反射的に後孔がひくん、と震えた。
「っ、う……んっ」
愛撫もそこそこに兄の手が股間に移動し、下着の中に入ってくる。
こちらの欲望を数回扱いた後、尻の後ろに手を回して割れ目を指で辿り始めた。
指先で窄まりを探り当てると、つん、とそこをつつき出す。
「あっ、あっ」
表面をつつかれただけなのに、全身がびくびく痙攣して勝手に腰が揺れた。
兄が欲しくてたまらなくなり、皮膚が炙れるように熱くなってくる。
下着を押し上げて自分自身も完全に覚醒し、直接見なくても先端から我慢の証を垂れ流していることがわかった。
――い、いや、ちょっと……いきなり反応しすぎじゃないか……?
キスされて、撫でられて、秘部を少しつつかれただけだ。それなのに、ここまで反応するものだろうか。
いくら溜まっていたとしても、あまりに反応が過剰な気がする。
急激な変化に戸惑い、アクセルは身を捩って兄から逃れた。
「兄上、ちょっと待って……」
半身を起こし、肩で大きく息をする。
先程から動悸も止まらない。息苦しいくらいに心臓が早鐘を打ち、シーツに肌が触れるだけで小さく鳥肌が立ってしまう。
完全に困惑していると、兄が妖しい笑みを湛えてこう言った。
「ああ、そうだった。あの栄養剤、ビタミンとかミネラルとか……不足しがちな栄養の他に催淫効果もあるんだった」
「……は?」
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