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第2243話*
「……アクセル」
兄が上からこちらを覗き込み、頬を撫でてきた。軽く撫でられただけでもぞくっと背筋が痺れ、甘い吐息が漏れそうになる。
「あに、う……」
「可愛いなぁ……本当に。こんな可愛い子が私の弟だなんて、信じられないくらい幸せ」
「……!」
「お前が私のところに来てくれた瞬間から、私の幸せは確定していたんだろうね。細かいことはいろいろあったけど、お前がいてくれたから毎日楽しく過ごせたんだ」
「兄上……」
「愛してるよ、アクセル……。これからもずーっと、一緒にいてね」
そんなことを言われ、反射的に胸がきゅんと高鳴った。
いつもたくさんの愛情を注いでくれて、いつでも弟を一番に考えてくれて、何かあった時は必ず守ってくれる。
腕っ節も強くて見た目も綺麗で上品で、そんなところが物心ついた時からずっと好きだった。そんな兄に憧れ、少しでも兄に近づきたくてコツコツ鍛錬をしていたものだ。
天才型の兄に比べれば自分なんて平凡そのもので、迷惑をかけたことも数え切れないほどある。何回助けてもらったかわからないし、強くなるためのアドバイスから身の回りの世話まで、何から何まで手を貸してもらいっぱなしだった。
厳密には血が繋がっていない――お互い人工的に造られた存在だから――なのに、それでも兄はアクセルを弟としてずっと愛してくれている。
アクセルの方こそ、この人の弟になれて本当に幸せだ……。
「……あっ」
「お……」
幸福を感じた瞬間、無意識に後ろをきゅうっと締めてしまい、食い込んだままの兄がまたぐぐっと大きくなった。
敏感な肉襞が硬い欲望で圧迫され、一気に下腹部が苦しくなる。敏感になりすぎて、欲望から浮き出た血管の筋まで、如実に感じとれてしまった。
「ははっ、また締まった。嬉しくなって感じちゃったの?」
「っ……! そ、それは、あの……」
「もう休憩も十分かな。じゃあそろそろ続きをしようか」
「っ……ああっ!」
ゴリッと腹の底を抉られる。
がくんと顎を跳ね上げてぶるぶる震えていると、身体をこちらに倒されて半開きの唇を塞がれてしまった。
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