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第2246話*

 意識が朦朧としていても生理的な羞恥はしっかり覚えており、アクセルは啜り泣きながら首を振った。 「やめ……いやだぁ……! 兄上、こんな……」 「いいんだって、どうせ私しか見てないんだから。余所で漏らしたわけじゃないし、そんなに恥ずかしがらなくていいの」 「っ、で、でも……んっ」 「まあ、そうやって恥ずかしがるところが逆に可愛いんだけど」 「あっ……!?」  後ろから両膝の裏に腕を入れられ、凄まじい腕力で少し身体を浮かされる。  臀部が強調されるみたいな格好で持ち上げられ、羞恥に顔が真っ赤になった。  自分でバランスがとれずに後ろ手に兄にしがみついていると、濡れている窄まりに熱いものを押し当てられてしまう。 「えっ……!? ちょ、ちょっと待っ……!」  戸惑う間もなく、そのまま身体を落とされて最奥まで一気に貫かれてしまった。 「ぃぐッ!? あ……ッ!」  ゴリッ、と直腸の曲がり角を抉られ、そこで言葉が途切れる。  自分の体重分いつもより深く挿入され、奥の奥に欲望の先端が当たっていた。  感じるところに硬い物が突き刺さり、かといって自力で抜くこともできなくて、アクセルは涙をこぼして身悶えた。 「あ……あに、うえぇ……うう……」 「ああ……お前の中、すっごく締まってる……。奥のところがキューッてなって、カリの部分が引き絞られる……気持ちいい……」 「んっ、く……! も、これ……やだぁ……」 「そう? こうやって串刺しにされると気持ちいいでしょ? 普段と違う格好で犯されているみたいで、興奮してこない?」 「ひぃン!」  どちゅん、と腰を突き上げられて、一番敏感なところを切っ先で抉られる。  がくがく震えながら唇から泡を噴き、一瞬目の前が真っ白になって意識が飛びかけた。 「あ……あふ……う……」 「いっぱい感じちゃって、まあ……。もうそろそろ本当に限界なのかな。繋がってるとお前の限界が手に取るようにわかるよ」 「っ、っ……う……」 「体力は以前よりついたはずなのにね。セックスになると急にへろへろになっちゃうの、変わってるなぁ」 「っ……!」

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