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第2247話*

 ぐいっと再び身体を持ち上げられ、ずるる……と極太の楔が抜かれて行く。  圧迫感が臍の下から下腹部、尻の先まで下がっていき、心地のいい排泄感に背筋が痺れた。  ――ああ、だめだ……ここでまた突き上げられたら……。  今度こそ失神してしまう。  軽く揺さぶられるだけで受け止めきれない快感が襲ってくるのに、これ以上強い刺激を受けたらもう耐えられない。  でもこの状況では自力でどうにもできないし、また体重分深く突き刺されるのは明白である。  お願い兄上、許して……これ以上は本当に限界だ……。 「……っ?」  だが、もうだめだと半ば覚悟を決めかけた時、唐突にぬぽん、と楔を引き抜かれた。  ――えっ……?  ハッと目を見開き、首を捻る。  てっきり突き上げられるものとばかり思っていたから、完全に虚を突かれた。  そのままベッドに寝転がされ、狂おしい刺激から一時的に解放される。 「兄上……?」 「ああいや、ちょっと喉渇いたなと思って。今水持ってくるね」 「…………」 「お前は休んでていいよ」  そう言って、タオル一枚羽織って寝室を出て行ってしまう。  何だかよくわからないけど、とりあえず助かった。  一人残されたアクセルはよろよろと腕を伸ばし、乾いているタオルを掴んで汚れた身体を拭いた。  太ももや腹に散った体液を拭き取り、汗や涙で濡れたところも全部拭い去る。  こうして拭いていると、我ながら結構な水分を放出していることがわかった。これは確かに喉が渇いて当然だ。  もっとも、兄のやることが激しすぎて無駄に水分を消費していることは否めないが……。 「……う」  濡れた後孔もある程度拭き取ろうとしたのだが、タオルを尻に回した途端、ごぽっ……と温い精液が溢れてきた。  自分の尻から他人の熱が漏れ、それが太ももを伝っていく感覚……正直かなり恥ずかしい。  兄に抱かれている時は必死すぎて羞恥を感じる余裕もないが、こうして少し間を置くと猛烈な羞恥心が芽生えてくる。  というか、同じ媚薬を飲んでいるのに、何故兄はああも余裕でいられるのだろう。こちらばかり辱められて不公平だ。

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