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第2249話*

 先程まで兄を咥えていたそこは未だにひくひく震えており、兄の欲望を欲しがって透明な涎を垂らしていた。 「ほら、お前も物欲しそうにしてるじゃない。全然足りてない証拠だね」 「そ、そんな……違う、これは……」 「安心して、すぐ満足させてあげるからさ」 「あっ……!」  何とか兄を押し返そうとしたのだが、その程度の抵抗では兄は止まらず、緩んだ窄まりに切っ先を押し当てられてしまう。 「っ……!?」  ぐぐっ……と腰を進められ、アクセルは息を呑んだ。緩んでいた入口はいとも簡単に兄を飲み込み、そのままずぶぶぶ……と奥まで侵入を許してしまった。 「んああぁっ! はあぁっ!」  腹の底に近いところをガツンと突かれ、爪先までピン、と引き攣ってしまう。  太くて硬い欲望が臍の下までしっかり食い込み、感じるところを擦り上げているのがわかった。 「はう……ふ、んんっ」  いい加減終わりにして欲しいのに、兄の欲望を突っ込まれるとどうしようもなく感じてしまう。  どんなにキツくても気持ちよくて幸せなのは変わらず、アクセルは兄の背中に爪を立てながら甘ったるい嬌声を上げた。 「あっ、あっ! ああ、いや……あぁん!」 「ああ、気持ちいい……。お前の中、あったかくて柔らかくて、私のものにしっくり馴染んでる……。小刻みに突くだけで襞がぴくぴく痙攣してさ……。こんなの、病みつきになるに決まってるじゃない」 「ひあっ! ちょ、そこだめ……だめぇっ!」 「ふふ、わかってるよ。前立腺のコリコリしてるところに当たってるんでしょ? お前の弱いところ、お兄ちゃんが忘れるわけないもん」 「うんんん……ッ! だ、だめ……っ! ホントにもう……あっ!」  ずん……と前立腺の裏側を擦られた途端、とぷん、と男根から白濁が溢れ出た。  何度目かの絶頂を迎え、目の前がチカチカして太もももぶるぶる震えてしまう。  全身の力が抜け、兄にしがみついていた腕がずるりと落ちそうになった瞬間、 「あうン!」  間髪入れず、兄も腹の中に熱をぶち撒けてきた。  イったばかりで敏感になっていた襞に熱いものを注ぎ込まれ、その感覚だけでまた軽くイきそうになる。

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