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第2285話*

「はっ、はっ……あう……」 「ほら……すごい締め付けだ。中もうねってるし、動かなくてもぴくぴく痙攣してるよ。やっぱり挿れて欲しかったんじゃない?」 「そんな、こと……ない……」 「……まったくもう。たまには正直に言ったらどう? いつもは比較的素直なのに、こういう時だけはやたら意地っ張りになるよね。なんで?」  なんでも何も、恥ずかしいからに決まっている。欲しいから後ろに挿れてください……なんて、そう簡単に口にできるものではない。  兄もこちらの性格を知り尽くしているくせに、今更そんなムチャ振りをしないで欲しい。 「……まあいいか。ちょっとシャイなところも、お前の可愛いところだもんね。ハッキリおねだりしてくれないのも、それはそれで一興かな」 「っ……」 「ああそれと、こういう時の私の性格もわかってるだろうから、今更『意地悪だ』とか『理不尽だ』とか言わないでね? お前相手だからこそ、好き放題やれるんだからさ」 「それは……」  やや気恥ずかしくなり、アクセルはそっと目を逸らした。  やりたい放題にやられながらも、そんな風に言われるとつい絆されてしまう。  兄が好きなように欲望をぶつけられる相手は弟の自分だけであり、あんなことやこんなことをされるのは自分だけの特権だ。  そう考えると、こんな風に虐められるのも悪くないと思えてくる。  ……まあ、そうやって絆されてしまうから毎回とんでもない目に遭わされるのだけど。 「うあっ!」  突然兄が腰を動かしてきて、鋭い嬌声が唇から漏れた。  細腰をがっちり掴まれ、上から体重をかけてのしかかられ、尻に何度も腰を叩きつけられる。乾いた音と共に粘膜が擦れ合う湿った音も響き、そのいやらしさも相まって一層ぞくぞくしてきた。  腹の奥もゴリゴリ抉られ、内側からぞわわっと鳥肌が立ってくる。 「やっ、あっ! あ、兄上、ちょっと待っ……あぁん!」 「うん……いいね。この反応……まさに私の理想そのものだ。可愛くて、いやらしくて、敏感で……抱いててすごく気分がいい」
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