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第2286話*
「あうッ! だ、だめ……今そんなに動いたら……あっ!」
「イっちゃいそう? いいよ、イって。射精能力がちゃんと復活しているかも、見ておきたいからね」
「だ、から……そんな、心配いらな……んぐッ!」
追い打ちのように直腸の曲がり角を突かれ、アクセルは大きく仰け反った。
感じすぎて頭が真っ白になり、全身が痺れて泡を噴きそうになる。
慣れ親しんだ浮遊感が身体を襲ったが、それがどういう意味を持つのかすぐには理解できなかった。
「は……あ……あっ……」
「うん、いいね。こっちの機能も健在だ。安心したよ」
「うっ……」
男のシンボルを弄られ、反射的に息が詰まる。
下腹部が濡れている感覚がして、やはり先程の刺激で軽く達してしまったことに気付いた。
ぐったりと全身を脱力させ、めまいに耐えつつ、途切れ途切れに兄に訴える。
「あ、にうえ……ちょっと、休ませて……」
「ええ? 挿れたばかりなのに、もう休みたくなっちゃったの? お前、さすがにそれは体力なさすぎじゃない?」
「で、も……身体、つらくて……」
「そうかい? いつももっと激しいことしてるはずなんだけどね。蘇生中に敏感さが強化されちゃったかな?」
そんなことを言いつつ、兄は一度動きを止めてこちらを真上から観察してきた。
じっ……と青い瞳で頭のてっぺんから股間の大事なところまで全部見られ、思わず顔を背ける。
――うう……そんなにじろじろ見ないでくれ……。
場数は踏んでいるつもりだが、やはりこの状態の自分を見られるのはかなり恥ずかしい。
両脚は思いっきり開かされ、下腹部は体液で濡れていやらしく光り、剛直も後孔に深々と突き刺さっている。両腕は相変わらず頭上で拘束されたまま動かせず、ベッドの上で張り付けにされているみたいだった。
こんなみっともない姿をつぶさに観察されているのかと思うと、全身が炙られるように熱くなり、違う意味で息が上がってしまう。
「……おや、今後ろが締まったね。私に見られて感じちゃった?」
「なっ……!? ち、違っ……」
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