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第2290話*

「うんんんッ! そ、じゃなく……ちょっと、休ませ……あぁん!」 「ふふ、この程度でも泣くほど感じちゃうのか。ホントにお前は可愛いね」 「ち、が……! ホントにもう限か……げほっ、ごほっ」  喘いだ隙に唾液が気管に入り、激しく噎せ返る。  というより、始まってからずっと体液を出しっぱなし、声も上げまくっていたせいか、だんだん喉がカラカラになってきた。  中に注ぎ込まれる精液より出している水分の方が多いから、このままでは脱水を起こしてしまいそうだ。 「あ、に……うえぇ……」  擦れた声で兄を呼び、涙目で訴える。  水が欲しい……と言いたかったのに、ちゅ、と軽く口付けられて、またずるる……と腰を引かれてしまった。  ――ああ、またイっちゃ……!  排泄のような快感が背筋を這い上がり、ぞくぞくっと全身に甘い痺れが広がる。  ここから一気に最奥を貫かれたら、絶対に耐えられない。いろんなものを盛大に漏らしてしまいそうだ。  先程達したばかりなのに節操がなさすぎだけど、ここまで敏感になってしまったらどうすることもできない。また連続でイかされるのを覚悟するしかない。  そう思い、ごくりと喉を鳴らした途端、ちゅぽんと兄の剛直が引き抜かれた。 「え……?」  予想していた刺激がなくなり、アクセルははたと兄を見上げた。開いた目から涙がこぼれ落ちたが、それも兄に舐めとられてしまう。 「わかってるよ。喉渇いたんでしょ? お水持ってくるからちょっと待ってて」  そういって、あっさりとベッドを下りてしまう兄。  そのままバスタオルを腰に巻き、寝室を出て行ってしまった。 「はっ……はっ……あぅ……」  すぐに戻ってくると思ったのに、予想に反して兄はなかなか戻ってこない。  作り置きのハチミツ入りレモン水を持ってくるだけなのに、一体何をしているのか。  ――兄上、まだなのか……?  もじもじと太ももを擦り合わせ、浅い呼吸を繰り返す。  限界まで昂った状態だから、この放置プレイは非常に辛かった。  全身熱くてたまらないし、後孔は勝手にひくひく震え、陰茎は痛いくらいに張り詰めて天井を向いている。

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