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第2291話*

 臍の下辺りもキュンキュン疼き、刺激を欲しがって勝手に腰を揺らしてしまう始末だった。  それなのに両腕を拘束されているせいで自ら触ることもできず、どんどんもどかしさと掻痒感が募っていく。  苦しい。もう待てない。頭がおかしくなりそうだ。  水なんかいいから兄上、早く帰ってきて。俺を放置しないで。一人は嫌だ……。 「お待たせ、アクセル。いつものハチミツ入りレモン水が切らしててさ、作ってたら遅くなっ……」  兄の言葉はそこで途切れた。  兄は抱えていたピッチャーをベッドサイドに起き、わざとベッドの縁に腰掛けて来た。 「ふふ……ちょっと放置しただけなのに、もう待ちきれなくなっちゃったんだ? お前も何だかんだ欲しがりだねぇ」 「んっ……」  軽く頬を撫でられただけで、びくんと全身が跳ねる。  今の自分は、きっと相当ひどい格好をしているのだろう。  わかっていても、身体中が兄を求めて言うことを聞かなかった。  兄の姿が見えた途端、より一層全身が熱くなり、後ろの口がぱくぱく開いてしまう。 「とりあえず、先に水分補給をしよう。脱水を起こされたら大変だし」 「あ……」  兄が拘束されていた両腕をようやく解き、自由にしてくれる。  そしてたっぷりとグラスにレモン水を注ぎ、こちらに渡してくれた。  痺れた手で何とかそれを受け取り、こぼさないよう口に運ぶ。 「んっ……」  甘酸っぱい味が喉を潤し、すぐに全身に沁みわたって行く。  余程喉が渇いていたのか一杯では満足できず、一気に二杯も飲み干してしまった。 「はあ……」  水分をとって気が抜けたのか、手から空のグラスがすべり、パタリとベッドに倒れ込む。  まだ身体は熱いけど、このまま一眠りしてもいいかな……などと思っていたのだが、 「……え?」  うつ伏せに身体を抑え込まれ、アクセルはぎょっと目を剥いた。  引き締まった尻をぱっくり左右に割られ、その奥に潜んでいた窄まりに熱いものを擦り付けられてしまう。 「あっ、兄上……?」 「待ちきれなかったんでしょ? 水分補給も済んだし、第二ラウンド突入でいいよね?」 「あっ、あっ……!」

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