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第2292話*
「私、まだ一回しか出してないしさ。お前の中、いっぱいにするまで今日は寝られないよ」
「いやあの、ちょっと待っ……」
抗議する間もなくぐぬぬ……と柔らかくなっている入口を圧迫され、ぐぷん、と先端を挿し込まれる。
そのまま体重をかけられ、とうとうバッグで腹の底を突き上げられてしまった。
「あんんんッ……!」
一番疼いていたところに欲しい刺激が当たり、がくんと顎が跳ね上がる。
狂おしい快感に耐え切れず、挿入と同時にチカチカ視界が明滅した。
ぶるぶると全身が震え、一気に力が抜けてぐったりとベッドに沈み込む。
出した感覚はなかったが絶頂に近い快感を覚え、自分が後ろだけで達したことを知った。
「あ、あ……はひ……ぃ……」
「ありゃ、また挿れただけでイっちゃったね。お前、さっきからイきすぎだよ。少しは我慢することも覚えなさいってば」
「だっ、て……」
「まあ、際限なくイきまくっちゃうのがお前の可愛いところでもあるんだけど。ならせめて、最後まで失神しないように頑張ってよね?」
「はっ……ああっ!」
震えている身体を背後からガツンと突き上げられ、思わず嬌声を上げてしまう。
尻を潰すように腰を叩きつけられ、正面とは違う角度で腹の底を抉られて、後孔から漏れた体液が太ももをいやらしく濡らした。
顔を枕に埋めて悶えていると、両腕を背中に回され、手綱のように捕まれて、それでまた思いっきり突かれてしまう。
「あんっ、あんっ! やあ、あっ……激しいぃ……!」
「うん……お前の中、すっごいトロトロ。柔らかいのにきゅーっと締まって、ホントに気持ちいい……」
「ひィんッ! あっ、そこだめ……だめぇ!」
「はは、また締まった。いいところ突かれて感じてるんだね。そういう素直なところ、すごく好き」
「はう、あ……あっ!?」
どくん、と腹の奥で兄が脈打つ。
ハッとした次の瞬間には勢いよく中に出されていて、下腹部がぐうっと張るような感覚を覚えた。二回分の精液を注ぎ込まれ、腹そのものも重くなってくる。
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