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クリスマスSS/2011年版~優人×渚~
*2011年に書いた「惑わすアイツは生徒会長」の優人×渚のクリスマスSSになります。
本編未読でも楽しめます。
*****
『生クリームより甘いモノ』
今日はクリスマス!
目の前には美味しそうなイチゴのデコレーションケーキ!!
でもって、俺はケーキ……ではなく、
何故かガリガリ君を食ってます……
しかも、目の前で睨みをきかせてるのは、俺の恋人…橘優人。
「早く食い終われよ」
「マジであれだったら実行なわけ?」
「いいって言ったの渚だろ?」
「どーせ当たんねーよ」
目の前のケーキじゃなくて、何故ガリガリ君なのか?
それは数十分前にさかのぼる…
*
「なあ?俺たちも世の中の恋人同士がするようなことする?」
橘のマンションで、クリスマスだからってちょっと豪華な手料理を俺にふるまってくれて、二人リビングのソファーでまったり(イチャイチャ)としてたらいきなり橘がニヤニヤしながらへんなことを言い出した。
「なにそれ?」
夕食食ってすぐケーキってのもなんだったから少し時間を空けて9時くらいになったら食おうて言うことになった。
時計を見ると、もうすぐ9時。
「……よくさ、イチゴをキスしながら食ったり、生クリーム身体中に塗って舐めたり…すんじゃん。それ」
「はぁ?!どこのエロ小説だよ!つーかそんなことしねーし!!」
「なーんだ。てっきり渚も好きなプレイだと思ったんだけどなー」
「あ、あのね……。つーか、“も”ってなんだよ。おまえもしかしてしたいの?」
「……渚がしたいなら、したい」
「なんで俺次第なんだよ!」
「じゃーさ、賭けして決めよう」
「はぁ?!なんでそーなんだよ」
「冷凍庫にガリガリ君あったよな?」
ガリガリ君は俺の大好物だから、橘のとこにも最低五本は常備してる。
「あるよ。まさか……」
「そう、そのまさか。もしハズレなら普通にケーキ食う。でも当たりなら……」
「やだよ!!普通に食いたい!!」
「当たる確率なんて遥かに低いから大丈夫だって」
「まぁ、俺だってガリガリ君は100本以上は食ってきたけど、まだ一回しか当たり引いてないし…」
「だろ?じゃあ決まり。好きな味選んでいいから」
*
……てな具合で、今に至る
いつもなら当たりますよーにって思いながら食うけど、今日はハズレますよーにとひたすら念じる。
「もう棒の先っぽ見えてきたんじゃん?」
こいつが言うとなんか妙にエロい用語に聞こえるなーなんて思いながら、棒の先をガリッと食ったら何か見えた。
「あ………」
「渚?どっちだ?」
もう一回ペロッと棒を舐める。
「………ん?…ん?!」
棒には“1本当り”って書いてあった……
なんだとー!?
「渚すげーじゃん!じゃあ、ベッドに移動するぞ。」
「え?!マジでスんの?」
「渚も同意したじゃん。さっさとしねーとここで犯すぞ」
「………んんっ!」
ソファーに押し倒されいきなりキスされた。
「どっちにしたってヤるんじゃねーか!この変態野郎!!……ちょ、やめろッ…んんッ」
その後は、よくあるエロ小説と同じように、イチゴを咥えたままキスされ一緒に食ったり…乳首に生クリーム塗られて舐められたり…下半身まで生クリームまみれにされたり……
橘曰く、ナマデコプレイなるものを一晩中されたのだった……
「やっぱり…渚のアソコから出た生クリームが一番美味いな」
「……ッ…変態!!」
~おしまい~
メリークリスマス!!
結月 みゆ
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