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第2話

俺はいつもより少し早く目が覚めてしまって、ベットの上でのっそりと起き上がった。 ぼんやりと首を動かすとカーテンから差し込んでくる光はまだ薄暗かった。 「おっ。起きたか?」 着替えでもしようとベッドからものっそり起き上がる。 すると、タイミングを見計らった様になんの前触れもなく政行さんが俺の部屋にやって来た。 「なんだ、まだ寝てていいんだぞ?」 「なっ…」 部屋に来た政行さんは既にジャージの上からでもわかるくらいに勃起しており、俺はそれを見た瞬間ドキドキとして顔が赤くなりそうだった。 夜のことは夢でも何でも無かった事に激しく動揺しつつ政行さんの股間から目が離せなかった。 昨日の様に頭の芯が痺れた様に熱くなってくる気がする。 「どうした?これが気になるの?」 政行さんはこれ見よがしに股間を強調してくるため、俺は目の毒だと思いフイッと目を逸らす。 しかし政行さんはニヤニヤしながらジャージを少しずり下げて、極太でいきり立っているぺニスを取り出す。 Tシャツが少し捲れているところからはうっすらと割れている腹筋が見えた。 「…っ!」 政行さんのモノに、俺は思わずゴクリと生唾を飲む。 そんな俺の反応を一々確かめるようにゆっくりと近づいてきたかと思うと、ズイッと俺の目の前にぺニスを差し出してきた。 むわっとした熱気と、独特の臭に一瞬眉を潜めたが、昨日舐めた精子の生臭さと甘美なまでの刺激が脳裏をよぎり、自然と身体がゾクゾクとしてきて口の中に唾液が溜まってくる。 首筋もなんだか熱くなってきた気がするので、慌てて押さえた。 「いいんだよ。これを好きにしても」 甘美な誘いだったが、未だニヤニヤと笑っている政行さんに俺の心が見透かされている様で少し腹が立った。 「な、何言ってるんだよ!早くしまえよ!」 「は?」 「うわっ!!」 強く言い放つと、それは政行さんには逆効果だったらしく、ベッドに押し倒されてしまった。 着ていたものを全て剥ぎ取られ、身体を丸めることで抵抗する。 「はっ。口ではそう言ってるが、お前のココはこんなにも興奮してんぞ?昨日はあんなに俺の上でよがっておいて、今更カマトトぶってんじゃねーよ!」 「なっ!」 政行さんの言葉にカァっと頬が熱くなるのを感じる。 俺は腕を頭の上で押さえつけられてしまって、政行さんが俺の小さく勃起したぺニスを掴んだかと思っていたらすぐに手を離され先端をピンと弾く。 「ふぁ!」 それだけの刺激に、俺のペニスからはピュッ、ピュッ、ピュッと精子を飛ばしながら絶頂してしまった。 「おいおい。こんだけで簡単に逝ってんじゃねえよ…。発情期前の癖に、やっぱり淫乱な身体なんだな」 「は、離せ!!発情期ってなんだよ!!」 政行さんに呆れ顔で吐き捨てられ、ぺニスを無理やり口に捻じ込まれた。 その熱に口の中にどばっと唾液が分泌されるのが分かる。 「んぶっ、んごっ」 「ちっちぇ口…」 頭を押さえ込まれ、そのまま激しいピストン運動をされる。 一瞬政行さんの動きが止まったかと思うと、咥内に大量の精子が溢れた。 「ぶえっ…げほっ!げほっ!」 「おー。わりぃ、わりぃ。出ちまったわ」 ぺニスはあまりに大きく、大量の精子が放出された為に俺はむせかえり咥内の物を全て吐き出してしまった。 政行さんは別段悪びれた様子もなく、再び俺の頭を掴んでくる。 「ほら、飴を舐めるように舐めるんだよ」 まだ反り返っているぺニスを顔の前に差し出し先程とは打って変わって、頭を撫でながら優しく言われる。 政行さんの言うとおりにぺニスを舐め上げ、玉を口の中で転がし、尿道を舌先で刺激する。 「んっ、はっ、んんぅ」 「…うっ、ふっ」 俺が刺激するたびにビクンビクンと反応する政行さんに、俺は不覚にもキュンとときめいてしまった。 大きいぺニスを咥え、自ら頭を上下に動かすとそれに合わせて政行さんも呻き声をあげる。 政行さんが感じてるのだと思うとなぜだが嬉しくなり、俺は更に興奮して自然と自分のモノを握っていた。 「うっ、ぐっ」 じゅぼ、ちゅぽ、じゅぽじゅぽ 俺の部屋は政行さんの呻き声と、口の隙間から漏れる空気の音で満たされていた。 それと精液独特の生臭い臭いが充満していて、それがまた快感を何倍にも膨れ上げていた。 「ぐぅうッ…!!」 「うぶぅう!」 政行さんが一際大きか呻き声をあげると、咥内に1回目よりも大量の精子が流込んできた。 俺はあまりの勢いに、また全てを吐き出してしまった。 「はぁ、はぁ、あっ」 くちゅ、くちゅ 俺は息を整え再び自分のぺニスを擦り、自分も逝くことができた。 しかし、政行さんと同時に逝けなかったせいなのか、風呂場での絶頂に比べ少し浅く物足りないような気がした。 「ほら、こっちの後処理も残ってるぞ」 俺が余韻に浸っていると、政行さんはまだ勃起したままの唾液でぬるぬるのぺニスを俺の頬にぺちぺちと当ててきた。 この後3回程しゃぶらさせられ、ようやくフェラチオ教室は終了した。 またしても何事もなかった様に仕事に出掛けていった政行さんは一体何を考えているのか全く分からない。 + 今日、保険の授業で習ったことを思い出しながら俺はとぼとぼと重い足取りで帰ってきた。 この世の人間には性別や血液型の他にオメガバースという性が存在するらしい。 アルファ性は数が少ないがリーダー的な資質を持ち、社会的地位や職業的地位の高い者が多い。 ベータ性は最も人口が多く、世界の大半はベータ性らしい。 オメガ性はアルファ性よりも人口が少なく、唯一男性でも子供が産める性。 しかし月に一度発情期と言うものがあり、それを抑制する薬を服用せねばならないらしい。 発情期のせいで仕事に支障をきたすオメガが多いらしく、社会的地位の向上やオメガの生活支援が近年の課題だと授業では言っていた。 俺は授業中、政行さんの言葉を思い出していた。 「はぁ。多分俺はベータだろうに…発情期って何だよ」 授業中にバース性を調べる検査キットが配られ、家で献体を採取して後日学校に提出するように言われた。 俺はその場で検査キットを開けて綿棒で頬の内側を擦り、その綿棒を付属の袋に入れてすぐに担任に提出した。 男子生徒の大半はその場で献体を提出しており、女子などは後日提出の者が多かった。 背中の通学鞄に入っている検査キットの献体番号の控えが今は凄く重いものの様に感じる。 夕食を食べ終わり、リビングのソファーでごろごろしていると政行さんが俺の横に座ってきた。 手には何やら袋が握られていて、ガチャガチャと音がしている。 「それ、何?食べ物?」 お腹がふくれたことで気が緩んでいたのか俺が興味深げに袋を覗きこむと、俺は思わずぎょっとしてしまった。 袋の中にはローションやら、大小様々なボール連なったものやら、大きさが違うペニスの形をした玩具やらがいくつも入っていたからだ。 今からこれで何をされるのだろう…という不安と期待で俺が固まっていると、政行さんはそっと俺を抱き上げ、膝の上に乗せる。 「大丈夫。これでお前のココを少し大きくしてやるだけだ」 優しく耳元で囁かれ、ゴツゴツした指先が俺のお尻の孔を撫でる様に部屋着の布越しに刺激してくる。 耳の奥で警鐘の様なモノが鳴っているが、俺は大人の大きなぬくもりに身動きが取れなくなった。 「み、みで…しゃべ…ひっ!」 耳を舐められ、くちゅくちゅという水音が直接頭に響く。 くすぐったさと共に下半身に熱がジーンと集まってくる。 政行さんは、俺のその声で興奮したのか背中にみるみる大きくなったものがコツコツと当たって自己主張をしてくる。 「ほら、服を脱げ」 俺は政行さんに言われてリビングで素っ裸になり、四つん這いにさせられる。 逆らおうと思えば言うことを聞かなければいいだけなのに、俺は不思議とそんな感情にはならず言われるがままに洋服を脱いでいった。 そのまま四つん這いになると、政行さんは伝い落ちるローションを満遍なく指先に絡め、一気に孔を貫く。 「ふぁっ、あああっっっっっ!」 俺は指の侵入に、背筋に電流が流されているような感覚に腕の力が抜けそのままうつ伏せに倒れこんでしまう。 しかし、政行さんそれぐらいでやめてくれるはずもなかった。 中を探る様に指をぐりぐりと動かされ、内側にも満遍なくローションを塗り込んでいく。 「あっ、あぅぅぅ」 指を引き抜かれ、今度は細長いツルツルとしたなんの凹凸もない棒状のものを袋から取り出す。 その棒にもローションを塗り、俺の孔に躊躇なく押し込む。 「んんんぅぅ」 それが奥のほうまで侵入すると、一旦ぴたっと動きが止まる。 それからグルグルと掻き回されるとお腹の中が掻き回されているような感覚に、ぞわぞわとした悪寒に似たような物が背中を駆け抜ける。 「あっ、うぅん、あっ」 「だいぶ拡がったな」 時間がたつにつれ徐々に孔も慣れ始め少しずつ大きなバイブに変えられていく。 「はぁ、はぁ、あんんぅ」 目に入った時計を見ると、5時間ほどたっぷり孔を拡張されていたらしい。 最後には政行さんのぺニスに負けない程の大きさのバイブを挿れられた。 「んぶっ、ちゅぅ、んっ」 流石に孔がひきつれる様な違和感と、内臓を押し上げられるような辛さがあった。 しかし、政行さんのぺニスをフェラチオしているとその窮屈感もさほど感じずに済んだ。 それから2時間ほどして政行さんが2回程逝って、その間俺も3回ほど逝っていた。 政行さんの体液はとても甘くて、俺はごくんと飲み込む度に身体が震えるほど美味しかった。 「もういいぞ。頑張ったな」 そう言って頭を撫でられ、今日の開発は終了したようだった。 その頃には、学校で配られた検査キットの事などすっかり忘れてしまっていた。

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