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第4話
「んっ、んんっ、ふぅ」
あの初めて政行さんに母さんの目を盗んで抱かれた日の夜から、夜になるとアナルが疼くようになってしまった。
母さんの目を盗んで政行さんと触りっこや、フェラをさせられたりはするが、なかなか挿れてもららうことはできない。
そのせいで悶々とした気分に、俺は連日自慰にふける様になった。
政行さんの事を考えるだけで身体が熱くなって、身体が政行さんを求めるように火照る事が増えた。
「んん…玩具じゃたりなぃぃ」
枕に顔を埋め、声を殺しながら政行さんが部屋に置いていった細身のバイブをじゅぽじゅぽと出し入れする。
抜き差しをする度に微かな水音がしているが、下に居る母さんと政行さんには聞こえていないだろう。
男の俺が、義父を思いつつ自分を慰めている姿は端から見るとさぞ滑稽だろうと頭の隅では分かっている。
しかし、覚えたての快楽を身体は貪欲に求めていた。
「おー。いい眺め」
「ふぁっ!」
深夜一人で声を殺してアナルを慰めていると、政行さんが部屋に入ってきた。
急に声をかけられた事により、驚いて軽く達してしまう。
達してしまった余韻で、身体が震えてしまっている。
政行さんの気配にあがっていた体温がよりいっそう上がって、下腹部がじくじくと疼き出す。
「ほら、入れて欲しいなら自分でバイブひりだして孔を拡げて誘ってみな」
「んっ」
入口に立っている政行さんのズボンは相変わらずパツンパツンに張っている。
俺は男だし、ましてや“ベータ”なのに求められていることがとても嬉しかった。
俺の身体は所詮男の身体で、大人の男の人にしたら胸があるわけでもないし特に面白味もないだろう。
先日受けたオメガバースの検査結果も、想像していた通り俺は平凡なベータだった。
家に来た通知書を見て俺はベータだった事に安心したが、一方残念に思う気持ちもあった。
そんな俺の身体に興奮してくれていることに興奮と喜びを感じてしまって、思考力の落ちた頭では視界に入っている政行さんのペニスの事だけで思考が埋め尽くされる。
俺は思わずぺろりと唇を舐めた。
政行さんの言葉にコクンと頷き、後ろを向いて尻たぶを拡げアナルに力を入れる。
「んふっ…んん」
ズルルルル
バイブをアナルから圧だけで押し出すと、孔の縁がひくんひくんと誘うように収縮をしているのを自分でも感じる。
床に落ちたバイブがゴトンと大きな音を立てた事に一瞬心臓が飛び上がったが、更に政行さんに見られているという刺激でペニスが更に硬度を増す。
「へぇ。ちょっとの間に、すっかり俺に発情する様になったのか。メスみたいな匂いがするぞ?」
「え?」
政行さんが近づいてきたかと思うと、首筋の匂いをかがれてしまった。
近くで感じた政行さんの香りに、全身に鳥肌が立つ。
俺はベータで、発情期なんて無いはずなのに政行さんは何を言っているのだろうか。
「ここに立っててやるから自分で挿れてみせろよ」
前を寛げ、さっとコンドームを装着しながら軽く命令される。
俺は、生唾をごくんと飲み込むと躊躇いもなくベットの横に更に近付いてきた政行さんのモノを受け入れる。
久々に感じる膣の快感にガクガクと足が震えて、声が外に漏れない様に口を押さえるが、気持ち良くて甘い吐息が漏れた。
「もうすぐ連休だからいいところに連れていってやるよ」
「ん゛っ、ん゛ぉっ」
政行さんに身体を抱きここまれ、腰をゆるゆると焦らすみたいに押し付けられる。
首をかぷかぷと甘噛みされながら話されると、嬉しくて身体が男を誘う様にくねくねと動く。
既に自分では声が我慢できなくなってきたので、政行さんに口を押さえられて声が漏れないようにされた。
「この様子なら、次の連休に外でたっぷり可愛がってやるから楽しみにしてるんだな」
そう言いつつも何度も何度も俺の弱いところを突かれ、ねっとりとキスを交わしながらゴム越しに出された。
使用済みのコンドームがベットの上に散乱している。
俺は身体が小刻みに震えているのに、政行さんが意地悪く乳首を刺激してくる。
「休みが楽しみだな」
「んにぃぃ」
楽しそうに俺の乳首をつねる政行さんに、下に母さんが居ることを忘れて大きく首を反らしながら声が出た。
政行さんはニヤニヤとしながら俺が意識を失うまで身体を追い込んでくる。
+
「よく晴れたなぁ…」
待ちに待った連休に入った。
母さんは泊まり掛けでばあちゃんの様子を見に行くというので、俺達も泊まりがけで出掛けることになっている。
母さんは頻繁にばあちゃんの様子を見に行くことに罪悪感があったらしいが、俺と政行さんが更に仲良くなってくれたことが嬉しいのか喜んで送り出してくれた。
俺が母さんに対して罪悪感がなかった訳ではないが、はじめて肌を重ねたあの日の以来の二人だけの時間に期待で胸が一杯だった。
「なんだ…緊張してるのか?」
「ち、違うし!」
「ほら、これでも飲んでろよ」
「ありがと…」
政行さんにからかわれたが、片手で飲み物を手渡された。
俺は少し緊張していたからか喉が乾いていたので、それを素直に受け取った。
ペットボトルに入った飲み物をなんの考えもなくゴクゴクと一気に半分ほど飲み干す。
ボトルホルダーにペットボトルを差して流れていく景色を眺めていた。
「おっ?もう期待して反応してるのか」
「ちょっ!危ないだろ!」
急に周りの気温が高くなってきたのか、どっと汗が吹き出してきたので、俺は車のエアコンのスイッチに手を伸ばした。
すると、政行さんは運転中にも関わらず下半身に手を伸ばしてくる。
俺が身をよじると、ニヤニヤ笑いながら運転に戻る。
しかし、政行さんも期待しているのか前がパンパンになっている。
「自分だって人の事言えないじゃん。パツンパツンで苦しそう」
「そりゃ、息子と親子水入らずでしっぽり旅行に行くんだから期待もするだろ」
「しっぽりって…言い方がオヤジくさい」
俺も政行さんの股間に手を伸ばし、さわさわとジーパンの上から撫でてやると布越しでも感じる熱さにどきどきとそこから目が離せなくなっていた。
政行さんは何でもないみたいに言ってのけたが、俺としては政行さんもこの旅行を楽しみにしていてくれたことが嬉しかった。
「前開けて、舐めろ」
突然の政行さんからの命令にぞくぞくする。
バックミラーに映る俺は自然と笑顔になっていることだろう。
自分では自覚していなかったのだが、俺には少しMっけがあるらしくちょっと無理やりだったり命令されてしまうとそれだけで射精しそうになる位気持ちがいい。
政行さんがSっぽいので、そのせいもあるかもしれないが今は目の前の誘惑に勝てなかった。
「んっ、んっ、ちゅっ」
言われた通りにジーパンの前を寛げて下着に指を掛けると、熱気が伝わってきて咥内に唾液が溜まる。
下着の腰ゴムをぐいっと引き降ろすとぺニスがぶるんと出てきた。
俺は更に口に涎を溜め、身体を屈めてそれに躊躇なくぱくんとむしゃぶりつく。
「んぐぐっ!」
頭を上下に動かしていると、急に頭を押さえつけられ喉の奧にぺニスを押し付けられる。
どんどん車が減速しているのを感じ、信号にでも引っ掛かったのかもしれない。
俺は苦しいのに、政行さんは喉の奧にぺニスを擦りつけるように腰をゆっくり動かしてくる。
運転中なのに器用だなと頭の片隅で思った。
「ほら、飲めっ!」
「んぐっ!ンゴッ、ンッ!」
喉の奧に精液が流込んできて、反射反応で吐き出したいのに頭を押さえる手は緩まない。
俺はそのまま出されたモノを飲み込むしかなかった。
こくんこくんと喉が上下するのを感じとったのか頭の重しが無くなる。
「んっ、ゲェェプ、んぷ」
「お?腹一杯になったか?」
苦しくてすぐさま頭をあげる。
腹に直接流し込まれたせいで、派手にゲップが出てしまった。
政行さんは、相変わらず悪びれた様子もなく口の端から精液が垂れるのを左手ですくいあげ俺の舌に擦り付けてくる。
俺はさわってもいないのに、喉に出された瞬間逝ってしまった様でパンツの中が気持ち悪い。
政行さんの精液はやはり俺には甘く感じて、口に押し込まれた指にちゅうっと吸い付いて意味ありげに舌を絡ませた。
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