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第3話

それでもね。 ホテルのランクにかかわらず部屋に入って二人きりになれば、行われるのは同じ行為。 お互いの体温を分け合って貪って、溶け合いたいと望みながら、叶わぬ夢を見る。 「好きにしていいよ」 「してるよ?」 「もっと。もっと好きにしていいよ。いつもしているような我慢なんて、しなくていいよ。君の思うようにしていいよ」 キスの合間、触れるか触れないかの距離で、囁いた。 君はいつもセーブしていたでしょう。 僕には仕事があるからと。 自分の思うがままにふるまって、僕に負担がかかってはいけないと。 でも、今日はいいよ。 君の心ゆくまで、僕を好きにしてくれていいよ。 時間はたっぷりとある。 君の卒業祝いだから、ね。 僕の言葉に君が煽られたのは、わかっている。 シャワーも浴びないままに、大急ぎではぎ取られた衣服。 本当に食われるかという勢いで身体をつなげた。 可愛い君。 本当に可愛い、愛しい人。 落ち着いたところで、二人で風呂に入る。 部屋風呂と言ったって、ジャグジーのついている二人でもゆったりと入れる浴室。 ラブホテルのように気持ちが落ち着かなくなるようなガラスや鏡は置かれていなくて、本当にくつろげる内装の。 半分くもりガラスの大きな窓からは、遠くの夜景が見えている。 くすくすと笑いながらお互いを洗って、湯船で身体を温めて、のぼせそうになりながらキスをした。

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