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第2話

まだぼんやりする頭を振って目を覚ます。 俺が起き上がったからか風が起きてきた。 「まーちゃ。はよ」 「おはよぉ。風」 「んんっ…風ちゃん?麻桜ちゃん…?あれ?お母さん…あ…お仕事…」 「もうすぐ帰ってくるよ」 「まーちゃ。まーちゃ。んー」 風が手を伸ばしてくる。抱っこを強請っているのだ。 「よーいしょっと!お散歩いこっか」 「うん!」 肌寒くなってきた外の空気。少し厚手の羽織ものを二人に着せ公園へ向かう。 風と航はここの象の形の滑り台が好きで何度も何度も飽きずに滑る。 さすがに風はまだ一人では滑れないのでいつも抱っこしながら一緒に滑る。 子供の体力には流石についていけなくて暫くしてベンチで休む。 「こんにちは。お子さんですか?」 男の俺が子供を連れているのが珍しいのか公園に遊びに来てた他所の子の母親が声をかけてきた。 「いえ。姉の子です」 「そうなんですね。えらいですね。子供のお守りは大変でしょう?」 「そうですね。皆さんを尊敬します」 そういうと頬を染めうつ向く女性。 「あの…相談乗るのでご連絡先の交換とか…」 「あぁ…俺たまにしかこうやって見ないので大丈夫。ありがとうございます」 あからさまにがっかりしたような表情をする この手の顔はもう見慣れてる。

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